概要
1986年より稼働しているナムコのエレメカ。クレーンゲームの一種類で、ドーム状の筐体の底部のターンテーブル上に乗った景品をショベルですくい、上部に持っていく。上部はメダルゲームでも見られる固定の板と前後移動する板が組み合わさったものとなっており、板から押し出され、獲得口に落下してようやく景品を獲得できるシステムである。
景品はシステム上小型のものに限られ、お菓子や小さめのおもちゃ(指人形やミニカーなど)が基本である。
スウィートランド開発前のナムコは社の方針により、クレーンゲームのようなプライズゲーム(景品が絡むゲーム)の開発を避けていたが、1985年には同業他社のセガより大ヒット機種UFOキャッチャーが稼働を開始し、人気を博していた。そこで、ナムコ直営のゲームセンターよりプライズゲームの開発を求める声が上がり、スウィートランドが開発された。
歴代機種
なおプラスまでの機種は2017年にサポートが終了しており、大手のゲームセンターでは5が稼働していることが多い。
第1世代(80年代~90年代登場機種)
- スウィートランド
1986年末に登場した初代機。1991年にはマイナーチェンジ版のNEWスウィートランドが登場している。この世代のみ10円玉を投入することができる。この当時は1回50円のアーケードゲームが普及していた時代であった。
- スウィートランド2
1994年に稼働開始。100円2プレイが標準となる。
- スウィートランド3
1998年にデビューした機種。
なお、初代から3までの第1世代機種はBGMがいずれも共通のものである。
第2世代(90年代末~00年代登場機種)
- スウィートランド4
1999年に登場した機種。ショベルの形状や操作部分の形状が大幅に変更されたり、一定時間内に限り自由に操作が可能な「取り放題モード」を実装したりと初のフルモデルチェンジが行われた。
2002年以降ブルー、サクラ、ブライトと色違い版且つマイナーチェンジ版や、リハビリ用バージョンが登場している。
稼働数が非常に多かったのか、サポートが終了した現在でも中古機種が多数出回っており、ナムコ直営ではないゲームコーナーでは当面の間見ることができるだろう。しかし20年以上前に登場した機種であり、後期に製造された個体でもでも10年以上経過しているため、数は多いといえども大事に扱ってほしい。
2021年4月にこの機種のミニチュアがカプセルトイで登場した。
- スウィートランドプラス
2003年に登場したバージョンで、確率により押し出し板横に「天使の羽」と呼ばれるガードが出現する。スウィートランド4のバリエーション展開が行われている中で開発されたため、マイナーチェンジの一種とも考えられる。
第3世代(2010年代登場機種)
- スウィートランド5
2015年稼働開始の現行機。4から16年、プラスから12年経っているため、フルモデルチェンジが行われた。
メタリックな外観にカラフルなLED照明、円周上に配置された操作パネルと従来のスウィートランドとは一線を画すデザインとなっており、まるでUFOを想起させる。
また、500円硬貨の投入に対応した上に、「100円1プレイ、500円6プレイ」などのような複数の価格設定を行えるようになった。
派生機種
- スウィートザック
1996年登場。ショベルを動かして景品を獲得する。
- スウィートゴーランド
1997年稼働開始。タイミングよくボタンを押して景品を狙う。2017年には後継の「スウィートゴーランド2」も登場した
- スウィートホイール
2000年稼働開始。観覧車のような外見が特徴。
- ビッグスウィートランド
2003年登場の大型筐体。基本ルールは本家と同じであるがジャックポット機能を搭載しており、景品がチェッカーに触れるとルーレットが始まり止まったマスに応じてポイントがたまったりイベントがおこったりする。「JP」のマスに止まるかルーレットで獲得したポイントが最大までたまると筐体上部から大型景品が落ちてくる。
- スウィートスクーパー
2004年登場。ターンテーブルで回転し続ける景品をショベルですくって直接落とし口に落下させる。
関連タグ
クレナフレックス:ナムコにおけるufoキャッチャーに近い設計のクレーンゲーム。登場は2004年。