スギナ(金色のガッシュ!!)
がっしゅのすぎな
「待て、春彦… お前、気づかないのか?」
「数と力………」
本の色 | 緑 |
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術属性 | 植物 |
人間換算年齢 | 7歳 |
好きな食べ物 | 魚、シイタケ、ミカン |
趣味 | ファミコン、ゲイラカイト |
魔界から降り立った場所 | ポルトガル |
CV | 御崎朱美 |
(公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」内の魔物大百科、及び魔物発見場所マップから引用)
邂逅編に登場した魔物の子であり、ガッシュと清麿が倒した2人目の魔物(ゴフレに関してはガッシュではなくブラゴが倒したも同然なので割愛)。
本の持ち主は春彦(詳細は「本の持ち主」の項目を参照)。
また、自身の感覚ではなく木に手を当てることで魔力感知をする、なぜか人間界に現れた際の場所が日本ではなくポルトガル等、妙なところで個性を感じられる(?)キャラクターでもある(イギリスに現れたガッシュの例を見るに、春彦の親戚がたまたまポルトガルにいたのかもしれないが……)。
容姿
緑を基調とし、葉っぱで作られたようなデザインの被り物(?)やマントを着用している等、まさに自身の「植物属性」を体現したビジュアルとなっている。
作中ではほとんどの場面で淡々とした表情を浮かべているが、当時の清麿が「心の力は無尽蔵ではない」ことを知らずにザケルを不発させた際にはニヤリとした笑みを浮かべたり、ラージア・ジュガロを跳ね返された際には驚き顔と泣き顔になったりと、年相応の表情が見られるシーンもちらほら。
やはりと言うべきか、術属性については、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて「植物」属性と解説されている(ポッケリオも同じ属性)。
その性質上、周囲に多くの植物が生えている環境の方が本領を発揮できるため、作中では植物園を戦場にすることでアドバンテージを得ていた。
ジュロン
「トレーニング… スタートだ!」
手を地面に着け、木の根を自在に操って攻撃する。
かなり太い根も複数同時かつ自由自在に操ることができ、その気になれば複数の人間をまとめて拘束し、全身を締め上げるのも容易なほどの範囲制圧力を持つ。
しかも、周囲に植物が充実している状況であれば根を操って相手の背後からも攻撃可能。
また、心の力を込めれば「締め上げる」のではなく「叩く」「先端で切り刻む」ような使用法も可能であり、ガッシュにも相応のダメージを与えたほど。
環境に左右される点が多いとはいえ、総じて初級術にしては優れた応用性を持つと評価できるだろう。
ゲームでは後述のジュガロが基本攻撃術として登場した兼ね合いで、このジュロンはレイコムのフリズドやエシュロスのクレイドのように相手の動きを封じる呪文として登場していた。
ラージア・ジュガロ
「四人まとめてつぶれるがいい!!」
「今のオレの最大の攻撃呪文だ!!!」
スギナの最大呪文。
いわゆる「物体の大きさを拡大する」タイプのラージア系。
手を地面に着け、数メートル以上もの巨大な花を呼び出し、複数の巨大な種を放つ。
ちなみに、この術を使用する際には春彦が呪文を唱える前から巨大な花が出現しているのだが、この点については作者の雷句先生から補足されている(詳細は「余談」の項目を参照)。
以下はゲームオリジナルの呪文。
ジュガロ
ゲームオリジナル呪文。花の種を飛ばす。
ジュロンが本当に第一の術なのか、それとも本来ならこれが第一の術だったかどうかは不明(あくまでこちらはゲームオリジナルなので、ジュロンの方が第一の術である可能性が高いと思われる)。
バルジュロン
ゲームオリジナル呪文。複数の木の戦士を呼び出す。
バル系に関しては「術(金色のガッシュ!!)」の記事を参照。
ポッケリオの術とほぼ同様であり、ゲーム内では木の戦士が身体を張って肉壁になる防御術として登場した(もっとも術の効果的に、ポッケリオも同様の使い方は可能だと思われる)。
ジュロンを第一の術と仮定する場合、この呪文はガッシュやゼオンで例えるところのザケルガあるいはテオザケルに相当する中級攻撃呪文と思われる…が、ゲーム上では木の戦士が身体を張って身を護る防御呪文として登場していたので、攻撃にも防御にも汎用性に優れるという意味ではブラゴのグラビレイに近い性質を持つとも言える。
ディオ・ジュガロ
ゲームオリジナル呪文。花粉を飛ばして攻撃する。
何気にゲーム発売当初の序盤時点でディオ級(=ギガノ級以上~ディオガ級未満の上級の入り口あたりの呪文)が採用されているあたり、制作スタッフもスギナのポテンシャルは高いと見なしていたのだろうか?
春彦
スギナの本(緑)の持ち主。
ニット帽を被り、ややダボッとした上着を着こなす等、全体的にラフな格好をした青年。
CVは森久保祥太郎氏。
春彦に関しては公式プロフィールが明かされていないため、年齢や職業等は一切不明。
カードゲームに収録された際も「春彦」表記なので、2023年12月現在では本名も不明。
国籍のみ「日本」だと公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて判明している。
術を出すためのエネルギー源である「心の力」(及び力の限界)について初めて言及した人物でもある。
数を数える時は「ウノ・ドス・トレス……」とスペイン語を使う癖がある。
作中では「術のトレーニング」と称して多数の一般人を実験台のように痛めつける等、非道な面が目立っていた。
とはいえ、原作最終回にてスギナからの手紙を読んでいるコマではどこか嬉しそうな笑みを浮かべているので、彼なりにスギナを大切に思っていた模様。
加えて、作者ブログでも「スギナと別れてから、春彦は自然を愛する子になりました」という旨の回答がなされているので、あくまで作中での非道な面は魔物の力を手にしてハイになっていただけであり、性悪な人間というわけではないのだと思われる。
登場は原作13~15話。
春彦と共に夜のモチノキ植物園で術のトレーニングを積み、次の実戦として「動く標的」でトレーニングを積むことを画策(本編での描写から、春彦が職員でないことは確定なので、おそらく不法侵入していたのだと思われる)。
ある日のモチノキ植物園にて突如術を発動し、訪れていた客や職員をゲーム感覚で拘束するという非道さを見せた。
そこへ偶然訪れていたガッシュ達と戦闘。
ガッシュペアは直接戦闘よりも周囲の人々の救助を優先していたこと、途中で清麿の心の力が尽きたことも相まって優位に立つが、最終的には「ラージア・ジュガロ」で放った種を「ラシルド」で跳ね返されたことにより本に火が着き、敗北となった。
また、作中では直接的な描写は無いものの、春彦が「口から術を放つタイプの魔物は多方向からの攻撃に弱いため、前に戦った魔物にはその弱点を突いて勝った」と述べているシーンがあるので、本編より前に最低でも1体以上の魔物と交戦していたことが示唆されている(戦った魔物の詳細は公式情報としても判明しておらず、一切不明)。
原作最終話では図書室(図書館?)と思わしき場所にいるのだが、後ろ姿として描かれているため具体的に何をしているのかは不明。
ラージア・ジュガロの描写について
前述の通り、作中では春彦が術を唱える前から巨大な花が出現しているのだが、これについては単行本(少年サンデーコミックス版)14巻のオマケページにて、「まだ呪文を唱えていないのになぜラージア・ジュガロは出現したのですか?」という読者からの質問に対し、
- 大きな呪文になればなるほど、心の力を本に蓄える。呪文を読む前に「ラージア・ジュガロを使うぞ」と心の力を蓄える。
- そして心の力が貯まり、「この術はもう使える」という状態になったら花が出現し、あとは術を唱えれば攻撃ができる。
- このような表現をとっている術は他にもある。
と回答している。
つまり、「心の力を本に貯める準備段階で花が出現し、術名は攻撃の合図」といったところだろうか?
なお術を唱える前から魔物の方にエネルギーを蓄える描写ということであるならば後に出てくるロブノスの本来の「ビライツ」が分かりやすい他、リーヤが最大呪文「シャオウ・ニオドルク」を使う際に、呪文を唱える前から身体が発光しているような描写がある。