概要
『DIMENSION FORCE』で登場した闇属性・獣戦士族のリンクモンスター。
外見は三つ首の獣に騎乗(一体化?)したスケアクロー・ライヒハートであり、あちらとの関連がうかがえる。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX3によると、自身を吸収しようとするヴィサス=スタフロストに抗うべくスケアクロー・ライヒハートが恐怖の集合体となった姿とのこと。そして激しい戦いの末に彼は敗北し、ヴィサス=スタフロストの右腕に輝く星の一つとなった。
しかし、彼を吸収した時点ではヴィサス=スタフロストの自我が不完全であったためか、スケアクロー・ライトハートとして存在しており、ヴィサス=スタフロストと共に世壊を巡ることとなった。
ちなみに、公式Twitterではこのモンスターの設定画が公開されている。
カードテキスト
リンク3/闇属性/獣戦士族/攻3000
【リンクマーカー:左下/下/右下】
効果モンスター3体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できない。
(1):フィールドの表側表示モンスターは守備表示になる。
(2):フィールドのこのカードは守備表示モンスターが発動した効果を受けない。
(3):1ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、
自分の墓地のレベル3の「スケアクロー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、デッキから「スケアクロー」モンスター1体を手札に加える。
この効果を発動したターン、自分は「スケアクロー」モンスターしか特殊召喚できない。
このカードを墓地から特殊召喚する。
解説
高い攻撃力と汎用性を持ったスケアクローのエースモンスター。
【スケアクロー】では如何にこのモンスターを場に出すかが重要となっており、下級スケアクローや各種魔法・罠カードでこのモンスターを強化してビートしてくのが【スケアクロー】の基本戦術となる。
(1)はフィールド上の表側表示モンスターをすべて守備表示にする効果。
守備表示にならないリンクモンスターやモンスター効果に耐性を持つ一部のモンスター以外の攻撃を封じることが出来る。
同時にお互いの壁を増やすことになるので戦闘ダメージが与えにくくなっており、下級スケアクローの効果で守備貫通などの強化を加えていきたい。
(2)は守備表示モンスターが発動した効果を受けない効果。
(1)の効果と合わせて事実上リンクモンスター以外のフィールドで発動したモンスター効果を受けないに等しい。
除去や妨害をモンスター効果に頼る相手に対して強固な耐性となり、自分の守備表示モンスターの発動した効果も受けないのでブラック・ローズ・ドラゴンなどの全体除去効果とも共存が見込める。
(3)はスケアクローモンスターの蘇生とサーチ効果。
墓地の下級スケアクローを場に出しつつ手札を補充できる上、自身のリンク素材となったスケアクローも場に出せる。
基本的には自身の攻撃回数を増加させるスケアクロー・アストラや守備貫通効果を付与するスケアクロー・ベロネアを手札に加えておきたい。
総じて制圧からフィニッシャーまで幅広く見ることが出来るモンスターであり、召喚条件も効果モンスター3体とやや重いものの他デッキでも十分採用は検討できる。
ただし、過剰な出張採用を意識したのか獣戦士族でありながらトライブリゲードの効果などでは特殊召喚出来ないので、他デッキで採用する際はそこを意識しておこう。
余談
他の獣族スケアクローモンスターの名前が恐怖症の英名に由来していると推測され、イラストで三つ首の獣と合体していることからこのモンスターの名前のモチーフは接頭語で「3」を意味する「トライ(tri-)」と集合体恐怖症の英名である「トライポフォビア(Trypophobia)」を組み合わせたものと考えられる。
また、このモンスターの効果は背景ストーリーにおけるスケアクロー・ライヒハートの「恐怖による支配」を意識していると思われる。
相手に恐怖を植え付けることで動きを封じ(強制守備表示)、自身は恐怖に飲み込まれずに(守備表示にならない)虐げる対象(守備表示モンスター)から効果を受けることが無いという事なのだろう。
ちなみに物語上ではライトハートしてヴィサスに取り込まれたのちに肆世壊=ライフォビアがクシャトリラに侵略を受けているが、カテゴリとしてのクシャトリラはリンクモンスター不在の上、モンスターへの除去が戦闘かモンスター効果に限定されているためトライヒハートとの相性は最悪となっている。
おそらく、トライヒハートが不在になったのを機とみて侵略を開始したのだろう。