概要
『異種族レビュアーズ』の主人公。人間の男性。フルネームはスタンク・トライカルコ。
頬の小さい傷と無精髭が特徴で、後ろ髪を短い三つ編みにしている。
年齢は不明だがカンチャルより年下らしいが30代ほどの青年であるらしい。17年前には精通もまだだったとのこと。
(元となった異種風俗クロスレビューでは29歳。天原の原作およびネームでは顔など全く描かれていなかったため、連載開始時に読者から『こんな顔してたのか』と驚かれた)
周囲の評価は『冒険者としては英雄クラスだが、エロい事と日銭稼ぎしかしない無名誉エロ剣士』。
毎晩サキュバス街で遊び歩く筋金入りのスケベで、まだ見ぬ店に行くためならば、海底だろうが火山地帯だろうがどんな難所でも冒険に向かうバイタリティの持ち主。
相棒のゼルとサキュバス嬢に対する価値観を議論したことをきっかけに、その延長でサキュバス店のレビューを酒場に張り出したのが好評となり、本業の冒険者と並び貴重な収入源のひとつとなる(とはいえ、日銭稼ぎか夜遊びの足しにしかする気はないのだが)。
メイドリーにセクハラをかましたり、真面目なクリムを女遊びに誘うといった粗野な振る舞いが目立つが、彼の悲鳴を聞いて即座に駆けつけたり、下品な話にちょっと引き気味の態度を見て「女性だったか?」と無礼を詫びたりと、基本的に悪人ではない。
態度はふざけているが仕事となれば一応真面目で、冒険者としての依頼はそつなくこなす。
また冒険者としての実力も折り紙つきでサキュバスレビューの依頼の合間の暇潰しで近隣地域の危険生物を狩った結果、英雄として新聞に「うっかり」載ってしまう程。「英雄色を好む」を体現している男である。
上記のメイドリーに対するセクハラ発言やサキュバス店通いが趣味ということで一見、女性からの評価は低いように思えるが何気ない会話の中で女性がドキッとするような口説き文句のような言葉を無意識に言うことがある所謂天然ジゴロである。しかし、本人は女性からこれを指摘された際、自分の過去が理由でかなりヘコんでいた。実際、恋愛に関しては奥手なようで、意図せずにそういう雰囲気になってしまった時は赤面するなどウブな面があり、後述する父親に関するスタンクの台詞と魔法都市のデミアが経営するサキュバス店での彼女のサービスのレビューを見るに男女交際に対してはかなり真面目な思考をしていたりする。そのためか、女性キャラから呆れられはしても本気で嫌悪されているような様子は今のところ見受けられない(スケベに抵抗がある種族へのセクハラ発言が原因で補導された事はあり、スタンクいわく以前にもやらかしたことがあるらしい)。
サキュバス嬢を選ぶポイントは、顔とエロさ。おっぱいは大きい娘が好きだが、ある程度スレンダーでも顔が良くてエロければ特に気にしない。
マナ(魔力)を殆ど感じることができないため、外観が若くて美人であれば実年齢や種族は気にしない派。その為、感覚で齢というものを見る種族の仲間からは時折ドン引かれる事も。
フェアリー専門店で測られたデータによると本気時のアレは長さ16.5㎝、太さ4.1㎝と中々立派。ただそれが災いして、妖精とは思えないほど巨体のおデブしか相手にできなかった。
レビュー内容は一番スタンダードで、人間であるため美醜の感覚は読者に一番近く、レビュー内容も割と共感ができるものが多い。
良いポイントを素直に評価できる優しいところがあり、余りの酷さで他3人が0点をつけた店に「最初の30分は楽しめた」という理由で1点をあげた事もある。
これはレビュアーズ全員に言えるが自分の好みに合わなくともエロ開拓のために積極的に未知のサキュバス店に挑戦することもあり、結果高い金を払っただけで終わったり、命に関わるような酷い目にあったりする事もある。そのような場合でも先述のように少しでも良いところがあればちゃんと評価はする。しかし、その店の趣旨を全く理解せずに来てしまい、エロいことも何もできないまま追い出されてしまった(一応料金は全額返して貰えた)際は流石に0点をつけていた。要するに最終的な判定は気持ちいいかどうかであるらしい。まあ、サキュバス店なので当たり前と言えば当たり前だが…。
過去
電撃オンラインに掲載されたアニメ化記念インタビューによれば、6ページくらいで彼の設定漫画を描いたが、全体的に重い感じの内容だったので全部ボツになったという。アニメや小説のスタッフにはその漫画が渡されており、それらの設定は結構拾って使われているとのこと。
現在までで明かされた設定を列挙すると、父親が個人でハーレムを所有するほどの名家の生まれであり、幼少期には厳しく鍛えられて剣武の才を開花させ、武芸の大会で大人を押し退け優勝するほどだったという。
だが、とある事をきっかけに家を飛びだして以来疎遠状態にあり、父親の事も『ハーレムの趣味はいいが人格は最低』と評するまでに嫌っている模様。
というのも、夢魔の夢の中で、母親が猫又虎の獣人かつ数々の武勲を打ち立てた伝説の騎士であったことが語られており、生家の地位・名誉・財産は全て母親が築いたものらしい。
自分が幼少期から尊敬していたのも母であったが、逆に父の家系であるトライカルコ家は"あっちの腕"でそうした家柄に取り入る逆玉結婚を生業にした一族らしく、スタンクがその温度差を見て、父をスケコマシのゴミクズと軽蔑するようになったのも無理はなかった。
そうして冒険者となって以降、その剣の冴えを磨くと同時にサキュバス嬢の存在にも触れスケベとしても覚醒し、現在に至るという。
愛用の剣は、実家から『駄賃代わりにかっぱらってきた』もので、ドワーフの目から見ても『上級貴族の家宝として飾っておく』ほどの名剣。というか彼女の言動からして数億Gは下らない代物の可能性も高い(そこに思い至ったスタンクは考えるのをやめた)。
ゼルは元々スタンクの父親と知り合いであり、スタンクが幼少期からの付き合いらしい。