概要
「スライド外し」とは敵の拳銃のスライドを一瞬のうちに取り外して無力化するディザーム(武装解除)の一つ。
正式な名称が決まっていない為、ここでは俗称の「スライド外し」を使用する。
海外では「Disassembly disarm(分解武装解除)」などと表記されることもあるが、こちらも一定のものではない。
近接戦闘を行う場合に相手が拳銃を持っていて、自身が持っていない場合の不利な状況を打開することができる。
が………実際には銃のスライドを一瞬で取り外す、というのはほぼ不可能である。
というのもスライドはテイクダウンレバーやスライドストップレバー、マガジンといった複数のパーツが複雑に嚙み合っており、誤操作で簡単には分解しないような構造としているものが多く、一瞬で取り外すのは人力では不可能である。(できないこともないモデルはあるが、敵がそれを100%持っているとは限らない上にリスクを考えると全く持って現実的ではない。)
実際の「スライド外し」は映画などで用いられるフィクションの表現である。
最初に行った映画はおそらくリーサル・ウェポン4でジェット・リー演じるワン・シン・クーが主人公リッグスのベレッタ92Fのスライドを一瞬で外して武装解除したシーンである。
日本で有名なのはメタルギアソリッド3でザ・ボスがネイキッド・スネークのM1911を分解するシーンだろう。
他にもジェイソン・ボーンシリーズやミッション・インポッシブルシリーズ、テネット等で「熟練したスパイエージェント」の技術の一つとして描写されることが多い。