概要
2002年7月12日発売。定価7800円。
それまでのワンダースワン及びワンダースワンカラーの上位互換となる機種。ワンダースワンカラーの課題だった液晶が暗く残像が残るという問題をシチズン製のTFT液晶を採用することで解消(といっても、ライバルのゲームボーイやネオジオポケットはカラー登場の時点で採用していた。その代わり、コントラスト調整の機能はライバル機同様削除された)。また、ワンダースワンカラーの抱えていた、経年劣化で電源が切れなくなるという問題もプラスチックのボタンとすることで解決を見た。
それ以外の基本性能はワンダースワンカラーと変わらず、周辺機器などはそのまま使い回すことができ、カラー専用となっているソフトも問題なく動作する。なお、クリスタル専用のソフトは無いが、クリスタルでも動くということを強調するためか、クリスタル発売後に登場したソフトのパッケージにはカラーとクリスタルのロゴが併記されるようになっていた。
しかし、液晶の性能が向上した反面それまでより色味が濃くなってしまうという新たな問題を抱えることになってしまった。さらに、カラーの登場から2年足らずで新型登場となった上に値段がそれほど変わらなかったので、市場にカラーの在庫が大量に残ってしまった。
ほどなくしてバンダイはスワンクリスタルを受注生産に切り替えてしまい、前年に登場したゲームボーイアドバンスの牙城を崩せずにフェードアウトする形で終焉を迎えている。
一応、周辺機器をさらに充実させ、後のPSPのようにメディア端末やGPS機能を付加することも考えられていたし、ファイナルファンタジー3や聖剣伝説2の移植も予定されていたが、実現せずに終わった(後にファイナルファンタジー3はニンテンドーDSにリメイク移植されている)。