概要
クロノスの総司令リヒャルト・ギュオーが本部から連れてきたハイパーゾアノイドであり、一般のゾアノイドを凌ぐ戦闘力を持つ。
深紅の体色や3本角、レンズが付いた両腕が特徴であり、グレゴールの怪力とヴァモアの火力をミックスした良いとこ取りのゾアノイドで、防御力も外骨格甲殻により高目で平均的に強い。
更には筋力がグレゴールの3倍で両腕のレーザー砲の出力がヴァモアの8倍である等、ハイパーゾアノイドに相応しいスペックを誇る。
また、頭部に配された三つの触覚からは鋼鉄などを瞬時に溶かす溶解液を射出できる。エンザイムの分解酵素程顕著ではないがガイバーにも多少は効く。
作中ではガイバーⅠこと深町晶を最初圧倒したもの隙を衝かれてダメージを負い、最終的に突如乱入したガイバーⅢに倒される。細かい戦闘シーンや倒される経緯は各メディア媒体毎に異なる。
OVA版ではクロノス日本支部が密かに開発した「ハイパーゾアノイドに匹敵するゾアノイド」という設定であり、日本支部長である巻島玄蔵がガイバーⅠ打倒のために投入したが、原作と同様にガイバーⅢに倒され、ギュオーからは「所詮は紛い物のハイパーゾアノイド」と一蹴された。
ゼルブブス改
小説版が初出の遠近両方の戦闘力と防御力を強化した改良型。
小説版では両腕を失ってしまった為「再調整」の際に改良を施したとされている。
主な変更点は左右非対称かつ役割が明確に分けられた両腕と肥大化した肩であり、右腕は伸縮自在の高周波クロー、左腕が巨大な超高出力生体レーザー発振器となっている。
また、肥大化した肩には新たにスパイク上の振動子パーツが形成されガイバーのプレッシャーカノン、ソニックバスターや高周波ソードを逆位相振動による中和で無力化させる防御装置となっている。小説版ではOVA版のゼクトール同様ガイバー二人の四門のメガスマッシャーで消滅し死亡。
後に本編である漫画版に搭乗した際には「ガイバーⅡF」に対抗する為の対ガイバー用装備を施された対ガイバー部隊用獣化兵として同じく小説版初出のシネバイト等と共に登場し対ガイバー能力でⅡFを追い詰めるがフィジカル能力と判断力に長けたⅡFに素早く内懐に接近され口腔部にプレッシャーカノンを直接撃ち込まれて死亡した。