概要
2018年、ジュビロ磐田は東京ヴェルディとのJ1参入プレーオフに勝利し、辛くもJ1残留を果たした。
2019シーズンは前年からの挽回を図り川崎フロンターレから森谷賢太郎、モンテディオ山形から中山仁斗が加入した。
名波浩監督(当時)は
昨シーズンの苦しい状況から一転して、今シーズンどうチームを好転させるかというところにフォーカスしてチームを指揮しなければいけないという、非常に強く身が引き締まる想いでいっぱいです。失うものはないシーズンとは言いませんが、昨シーズン16位という成績で、2017シーズンであれば自動降格ということで、私の子どもの1人が「ゾンビ磐田だね」と。一度死んでも這い上がるゾンビだと子どもが言っていたので、それをそのまま活用させてもらうのですが、そのゾンビなる我々がどう強者に向かって立ち向かっていくかと。そういうシーズンになるのではないかなというふうに思っています。
と新シーズンの抱負を語った。
しかし、成績不振で名波は17節を持って解任となってしまい、後任には鈴木秀人、小林稔(暫定監督)スペイン人のフェルナンド・フベロと監督が次々に交代。
磐田の歴史で4人の監督が指揮を取ったのは2019シーズンだけである。
しかも名波を慕って磐田に入団した中村俊輔が横浜FCへ移籍するという出来事もあった。
立て直しを図るべく夏の移籍でガンバ大阪からベテラン今野泰幸、タイのチョンブリーFCからブラジル人ストライカーのルキアンが加入。
33節名古屋グランパス戦で残留へ望みを繋ぐ勝利を挙げたが、残留を争っていた湘南ベルマーレが勝利を挙げ、磐田の17位以下が確定。ジュビロ磐田の2度目のJ2降格が確定してしまった。(最終的にはクラブ史上初のJ1最下位でシーズンを終えた。)
開幕前に名波が会見で発した「ゾンビ磐田」は、悪い意味で2019シーズンのジュビロ磐田を象徴するワードとなってしまった。