概要
胴体からクモのように広がる六本の足と、これぞ戦車といった感じの巨大な砲塔を備える、非常に分かりやすいデザインをした多脚戦車。
大断絶以前主力として用いられていた多脚戦車。
フィールドバリアシステムによりヘルベチアの主力四脚戦車アラクネの主砲が側面至近距離に直撃してもびくともしない防御力を持ち、逆にアラクネの関節を撃ち抜いて乗員を殺さぬまま行動不能に陥れる射撃精度と威力を有する。高速で蠢く六足に通れぬ道はなく、垂直に切り立った崖を駆け上り、ビルの外壁に張り付いて見せる(おまけにこの姿勢のまま砲撃が可能と思われる描写も存在する)。
多脚戦車の問題点として挙げられる設置圧については自重軽減装置によってクリアしているらしく、先述した強靭な六脚と合わせて飛行一歩手前の長距離跳躍が可能。
その他発煙筒やミサイルポッド、ワイヤーアンカーなどの副武装を持つ。
1121号要塞の機体は足すらない状態で放棄されており、寒凪乃絵留がセーズの住民の協力を得て修復中。
崩壊以降とは基礎技術からして格が違うため、修復作業は困難を極めており、乃絵留はその修復作業のため恒常的な寝不足に陥っているが、本人はとても楽しそう。
過去の運用者の趣味なのか「Amazing Grace」のオーケストラバージョンが機体に記録されており、1121号要塞のラッパ吹きに代々伝わっている様子。