概要
タマムシ科に分類される甲虫の総称。同時に日本で一般に知られる一種「ヤマトタマムシ」の別名でもある。
世界に約15,000種、日本には約220種が分布する。
タマムシと言えば、宝石の様な美しい色彩を持つ事が知られるが、実は地味な体色の種類も多い。
食性は草食で、成虫は植物の葉、幼虫は朽木等を食べる。
ヤマトタマムシ
緑を基調とした虹色に輝く美しい羽を持つ虫で、日本で最も美しいとされる。光り輝くから「玉虫」。
当然伊達や酔狂で光っているわけではなく、いろいろな光を反射することで鳥に警戒心を起こさせ、近づかせない防衛策とされる(鳥避けにCDなどを吊るすのと同じ理屈)。
加えて警戒心が強いのでよく飛び、捕獲もなかなか困難。しかも主食はケヤキやエノキをはじめとする高木の葉であり、昆虫ゼリーはまず食べない。
ただしエノキの材木などの香りに寄って来ることもあるため、場所によっては捕獲が容易な事も。
幼虫は樹木の中で蛹に変化するが、生命力が強いので、木が加工されてタンスにされても脱皮して成虫になるほど。しかしこれは木をダメにしてしまう要因になりかねない事から、カミキリムシと並ぶ害虫として扱われる。
古来より日本では美しい虫として親しまれ、玉虫厨子などにコイツの羽が使用されている他、現在でもアクセサリーの素材になる事も。今も昔も人気の高い昆虫である。
なおこの手のお約束でメスはやったら地味という風評があるが、実はオスメス問わず派手な色をしており、地味なのはウバタマムシという種類。
ちなみに我々がタマムシと呼ぶのはヤマトタマムシという種類。
新甲虫王者ムシキングでのタマムシ
ヤマトタマムシが2016サードよりおたすけムシとして登場。属性はパー、レアリティはR。おたすけ技はパーで勝つと発動する「千変万化の光」。
発動条件やカードの説明文こそ同レアリティかつ同じ属性のオオセンチコガネ、ヒカリコメツキと同様だが、両者よりも追撃ダメージが高く上位互換の性能に当たる。
関連項目
イラガ - 蛹の別名が玉虫。