ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

タンニン

たんにん

タンニンとは植物由来の、タンパク質などの巨大分子と強固に結合する性質を持つ水溶性化合物の総称。

概要編集

植物由来のタンパク質アルカロイド金属イオンなどの巨大分子と強固に結合して、難溶性の塩を形成する性質を持つ水溶性化合物の総称。


樹皮や葉、種子などに含まれており、ポリフェノールと呼ばれる成分としても知られる。


名前の由来は「皮を鞣す」という意味の英語「tan」で、抽出されたこの物質は、古くから動物の原料皮から不要なタンパク質を除去し、安定させる効果を見込まれ製革の鞣し作業に用いられてきた。

また黒色染料としても用いられ、日本で江戸時代まで行われていた風習であるお歯黒の素材の一つである。


現在は化学合成も可能であるが、主にウルシ科植物ヌルデに生じる虫こぶ「五倍子」や、ブナ科植物の「没食子」に含まれるものを原料としていた。


なお、この物質が含まれている植物体を口にすると、強い渋みが口腔内に感じられる。


含有している食品の中で代表的なものとして、お茶に含まれているカテキンが結合してできた紅茶や番茶のものや、赤ワインの渋み、ドングリの持つ渋みや渋皮、渋柿などが知られている。


実は渋みを感じる原理は、口腔内や舌の粘膜表面のタンパク質に結合して変質させているからであり、本来は味覚では無く触覚痛みに類する感覚であるといわれている。

そのため、摂取量が多かった場合には粘膜を痛めてしまうある種の毒となる。


しかし、粘膜の分泌を抑える効果があることから、止瀉作用や整腸作用を期待して漢方などの薬として用いられることもある。


関連タグ編集

化合物

 お茶 カテキン


 


担任

関連記事

親記事

カテキン かてきん

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 4

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました