概要
ヒマラヤ原産の柑橘類で、ヨーロッパでビターオレンジ(サワーオレンジ)と呼ばれるものと起源を同じくする。日本には、中国を経由して伝来した。
名前の由来
果実を収穫せずにいると3年間落下せず、そのままなり続ける。1つの木に3代の果実がなることから、「代々」→「だいだい」→「橙」と言う名前になった。
この名前は、室町時代後期に普及し、1631年の書物に「タイタイ」という名前が出る。代々続く=子孫繁栄の縁起物として、正月に重宝されるようになった。
特徴
初夏、香りのある白い花を開く。実は冬に熟して橙色になる(「橙色」はこの果物が由来)。
収穫は10月下旬頃に始まる。縁起物として、正月における鏡餅の飾り物に使われるため、需要のピークは12月。
なお、果汁が甘くなり、食べ頃になるのは1月から2月となる。
利用法
皮が厚く、種も多く、生食には適していない。果汁が多いことを生かしてポン酢などの加工品にされる。正月用の縁起物に、鏡餅に乗せられたりした。
また、花からネロリという精油が採れ、エッセンシャルオイルとして、アロマテラピーに使われる。
種類
関連タグ
薄田兼相:見せかけだけの武者ということで、(可食部分が少ないことから)橙武者と呼ばれていた。