声は大亀あすか
概要
本作のキーとなる人物で、空の大陸「シナプス」の天才科学者。水色のロングヘアーに白い服、
背中に2対の白い翼を持つ。また、顔の上半分はミーノース同様髪で隠れているが最終話で
素顔が明らかになった。
イカロスたちエンジェロイドの生みの親であり、彼女たちを「娘」たちと呼び、
暖かく見守っていた。イカロスを智樹の元に落した張本人でもあり、それ以前にも度々
智樹の夢に現れていた。普段はミーノースがいる居城とは離れた鳥小屋のような所
(中は彼女の研究ラボになっている)で隠れるように暮らしており、歩行不能なのかすでに
ベッドの上にいるか寝たきりになっている。
正体は、見月そはら本人であり、地上のそはらは彼女の複製である。彼女もまた他のシナプス人同様
眠りについていたが、地上のそはらが病死し目覚めた。智樹に忘れられる事を恐れ現在のそはらを
造ったらしい。(智樹自体に好意を持っていたのかは明らかになっていないが、少なからず持って
いたと推測される)
最終話ではそはら同様、殺人チョップが使える(当然だが)事が判明した。
石版(ルール)
シナプスの中核に建つ「なんでも願いを叶える」石版。智樹たちが夢に入り込んだときは文字が
読めず、ただの石碑と思われていた。(ちなみにそはらはこれを見て「悲しんだり、怒ったり
しているよう」と何かを感じていた)
元々はシナプス人の幸せと繁栄を願って彼女が造りだした代物で最初は皆が喜んだが、安易に
欲望を満たしてしまうという環境が逆にシナプス人を蝕んでいった結果、不自由を探し出す困難と
その世界に絶望し大半のシナプス人が死に絶えた。そして石版の力で幾度も世界を造り変えたが、
無駄に終わった。
その後、残ったシナプス人は「人間」を造り、見下したり虐げる事で悦びを見出すようになる。
だが「人間」が持っていた「不自由」と「夢」に憧れを抱き、カプセルの中で眠りにつき地上を
夢見るようになった。
前述のように、彼女が善意で造りだしたのにもかかわらず、それが逆に破滅の道に進んでしまった
とは皮肉な話である。