概要
ダディマルク(DADDY MULK)とは、タイトーのアーケードゲーム、ニンジャウォーリアーズで使用された楽曲である。作曲は、元ZUNTATAで現在はフリーランスの小倉久佳。
その特徴的な曲調から現在でも高い人気を誇り、「みんなで決める【アーケードゲーム音楽】ベスト100」では2回の開催で両方とも1位を取った。
特徴
当時のゲーム音楽としてはめずらしく、和楽器からサンプリングされた美しい音色を随所にとり入れている。
この時代、ゲーム音楽というジャンルがまだまだニッチな分野であり、あまり話題にもなっていなかったが、そのような風潮を打ち破った曲とさえいわれるほどである。
その他
ダディ・マルク(DADDY MULK)とは、ゲーム中に登場する2体のプレイヤーキャラクターにボス(バングラー)を抹殺するよう命じた司令官の名前である。
音ゲー収録
早い時期から太鼓の達人に収録された(現在は削除済)ことで話題となったのは言うまでもなく、そこからさまざまな機種に収録されていることになった。太鼓の達人も他社ではあるのだが、その当時はタイトーが自社のリズムゲームを持っていなかったことが理由かもしれない。
他にもmaimaiとグルーヴコースターのコラボイベントでは、SEGAのサウンドチーム「H.」による『DADDY MULK -Groove Remix-』が両機種に収録された。
アプリ機種ではD4DJ Groovy Mixにも収録された。このゲームは他にも数々のレトロゲーム曲のアレンジを収録しており、その中でも知名度の高いこの曲に白羽の矢が立つのは充分に考えられる話である。
アレンジャーはZUNTATA所属のMASAKI。主にグルーヴコースターで活躍しており、ボス曲担当という印象が付いていた事もあって難易度が危ぶまれていたが……
EXPERT譜面は14+、当時の実質最高難易度である(グルミクには通常は遊べないイレギュラー曲が存在し、その難易度は16+。後に通常譜面でもレベル15の楽曲が登場した)。
しかも極端にスクラッチが多く、「スクラッチすると譜面が一瞬逆走する」というグルミクの仕様と相まって初見ではまず見切れない非常に特殊な譜面。段位認定十段の課題曲にも指定されているが、他の課題曲が正統派なだけに最後の関門となる事も珍しくない。登場から約半年経っても未だ唯一無二の譜面傾向から、もう一つのMASAKIアレンジ曲である「CHAOS〜BOSS SCENE7」と共に14+最難関との呼び声も高い。