この記事はコミックス3巻以降(アニメ1期範囲より後)のネタバレ要素を含んでいます。
「闇堕ちしてきた」
概要
ダークネスピーチとは、魔法少女千代田桃の戦闘フォームの一つ。
光の眷属である千代田桃が精神だけ闇堕ちした状態。
夢の中で危機に陥ったシャミ子を救出するために初めて用いられた。
命名:リリスさん
まちカドまぞくにおける魔法少女とは「光の一族」と契約を結び「光の眷属」となった人物にあたる。
魔法少女は本来、因縁により「闇の一族(まぞく)」および「闇の眷属」とは相容れないはずの存在であるが、
千代田桃がシャミ子の手により精神的に闇堕ちしてしまっていたため、『精神は闇属性/肉体は光属性』というイレギュラーな存在として一時的に成立した。
容姿
全身が桃色だったフレッシュピーチの衣装から一転して、黒ベースの衣装。
上半身はチューブトップにマント、指出しグローブを着用。下半身はミニスカートにニーソックス。ちなみにスカートからは謎の紐がはみ出ている(通称桃ヒモ)。
露出も高い…というよりシャミ子の危機管理フォームを意識しているように感じられる。
(衣装パーツはそれぞれ異なるが、露出位置がほぼ同じ)
へそ出ししているため、横腹にある彼女の古傷が丸見えの状態になっている。
やや分かりづらいがポニーテール。
千代田桃のヘアピンの付け方は、作中時間が進むに連れ徐々に変化していくが、『黒いヘアピン2本をクロスしてとめる』という付け方は3巻のダークネスピーチフォームが初出。
また、多くのシーンで頭の謎パーツは「まぞく羽」が生えた黒いものに変化しているが、6巻では変化していなかった。
登場は1シーンのみだが、魔法少女ステッキもまぞくっぽく変化している。
武器は刀身まで黒く塗られた刀。
この刀に鞘はなく、突然手に持っていたり、持っていなかったりする。
桃曰く「マントの内部にちょっとだけ物が入る」ため、魔力で作られていると思しきこの空間に、刀を保管しているようだ(おそらく抜身で)。
緊急時を想定してか、この空間には他に飲料水や備蓄食料などが入っている。
刀を持っている時もノーガードのことが多いが、真面目に構える場合は顔の横で水平に持つ「霞の構え」を取る。ただし桃は左利きのため一般的なそれとは左右反転しており、描く場合には注意が必要。両手で持つ場合と片手を峰に添える場合があるが、どちらの場合も体の右側が前に向き、左手で刀を支えるのが桃の正しい構え方。両手持ちの場合は腕を交差させる。片手持ちの場合は左手で柄を握る。なお単行本の4巻100ページ目で両方のパターンが描かれているため、詳しくはそちらを参照。
ちなみに桃ヒモが「紐パン」なのか「スカートの飾り紐」なのかは謎。
この件に関して、シャミ子は異様な興味を示しており、その正体を暴くために実力行使に出たこともあったが、桃にあっさり制圧されて果たせなかった。
参考資料
●原作者:伊藤いづも先生による、ダークネスピーチフォームの立ち絵
https://twitter.com/izumo_ito/status/1276426605116575749
●きららキャラット2020年4月号のまちカドまぞく扉絵
https://twitter.com/mangatimekirara/status/1233047641065287680
立ち絵だとマントの形状がよく分かる。
一般的なマントのように布の端が直線ではなく、崩れるように波打っている。
見方によっては花(桃、あるいは関係の深い桜)の花弁を切り開いた形にも思える。
登場シーン
第二巻
シャミ子が千代田桃に闇堕ちを提案する場面で、ご先祖が闇堕ちした後のフォームについて言及している。
(「闇堕ちして戦闘フォームをシンプルな黒ベースに変えよう」「武器は黒い刀とかにしよう」)
この時点から伊藤いづも先生の構想は固まっていたことが窺える。
第三巻
行方不明になった「千代田桃の姉」の行方を探す一行は、シャミ子の記憶に手がかりを求める。
夢魔の力を使い、自分自身の過去の記憶にダイブするシャミ子であったが、幼少時の嫌な思い出に囚われ、自力では脱出できなくなってしまう。
「数日間悪夢にうなされて寝込むことになるものの、数日で自然に起きる」という状況に対して、
『だとしても! 断固助けに行きたい』
『効率が悪くても 根拠が希薄でも あの子をこの状況で放っておきたくない』
斯くしてシャミ子救出作戦が開始される。
「魔力が十分に強い」「魂のチャンネルがシャミ子と親族レベルで近い」
この条件を同時に満たすために、千代田桃が"一時的に"シャミ子の眷属となる(精神面だけ闇堕ちする) というダークネスピーチフォームが考案された。
一つの体に光属性と闇属性が同居するというのは魔力的にとても不安定らしく、また完全に闇堕ちする(=シャミ子の眷属になる) というのも2巻ラストの事情で否定されているため、
シャミ子救出が成功した直後、陽夏木ミカンとの友情パワーによって闇堕ち状態は解除された。
第四巻
「半端な闇堕ち→強引な復帰」を経た結果、千代田桃の身体と精神に変調が起き、様々なトラブルに見舞われる様子が描かれている。
頭の謎パーツは最初の闇堕ちを境にして真っ黒に染まっている(闇堕ち前は、白+桃色)。
ふとしたきっかけで闇堕ちするようになってしまい、その原因を解決しない限り復帰できない。
闇堕ち状態では魔力の制御が効かず常に全力で放出し(桃の場合手にしたものを何でも壊す)、日常生活に支障をきたすだけでなく、魔力を使い果たしてコア状態に陥る危険と隣合わせになる。
一方で、闇堕ち状態での魔力の減少と浪費を抑える「小倉しおんの薬物」を服用することで、シャミ子の眷属(仮) として夢侵入への同行が可能になった。
第五巻
この巻中では闇堕ちせず。
いろいろあって桃の戦闘フォームを新しくする流れになるが、この時「闇堕ちしたとき軽装で動きやすかった」と言及がある。
シャミ子の反応あれこれ
- 「………? なんか…黒くないですか」 「意味が分からない」
- 「(古傷を見て) 大丈夫ですか!?」 (お腹を触る:1回目)
- 「すごくかっこいい!!」「こっちのほうが前より断然いいです!!」
- 「背が高いからシンプルな黒が似合う! 興奮してきた!!」
- 「この日は闇に堕ちてたっ!! 迎えに来てくれたっ!!」
- 「八月×日は闇堕ち記念日ー!!」
- 「いったんお腹をさわってもいいですか」
- 「それはそれとしてあのヒモが気になる ぶっちゃけ引っ張りたい」
- 「桃! 最近ご機嫌が斜めったことを教えて下さい!!」 (お腹を触る:2回目)
- 「!? なんだその武器ばりかっこ良ッッ」
- 「桃の調子は大丈夫そうですか? おなか出して冷えませんか?」 (お腹を触る:3回目)
- 「お腹はだしますか!? お腹は出すんですか!?」
- 「『桃が闇堕ちコスプレでシンプルにデレデレ』を追加していただけませんか」