ダーク・ユニバース
だーくゆにばーす
アメリカの映画会社ユニバーサル・ピクチャーズが、1900年代に制作した数々のホラー映画を自らリブートする一大フランチャイズとして企画された。
『ミイラ再生』『フランケンシュタイン』『ドラキュラ』など、誰もが知るモンスターたちが現代の技術と解釈で蘇るというものである。
更に、ユニバース構想が取り入れられており、ロンドン自然史博物館の地下に本部を構える対モンスター組織「プロディジウム」が各作品を繋ぐ軸となる。
プロジェクト自体は2017年の『ザ・マミー』公開前に発表され、リブート予定作品として『透明人間』『魔人ドラキュラ』『フランケンシュタインの花嫁』『大アマゾンの半魚人』『オペラの怪人』『ノートルダムのせむし男』のタイトルが発表。
ティザービジュアルでは、第1弾『ザ・マミー』の主人公ニックを務めるトム・クルーズ、『ザ・マミー』のヴィラン・アマネットを演じるソフィア・ブテラ、ジキル博士役のラッセル・クロウ、透明人間役のジョニー・デップ、フランケンシュタイン役のハビエル・バルデムが集結した。
主演作のないジキル博士は、プロディジウムを率いる人物という立ち位置である。
しかしながら、第1弾となった『ザ・マミー』が興行的に失敗したことからユニバース構想はとん挫。
ユニバーサル会長のドナ・ラングリーは「失敗だった」、『ザ・マミー』監督のアレックス・カーツマンは「あの作品は人生最大の失敗だった」と述べている。
ユニバーサルは、予定されていた作品をそれぞれ独立した作品として製作する方針に切り替え、2024年現在、エリザベス・モス主演『透明人間』、ニコラス・ケイジがドラキュラ伯爵を演じる『レンフィールド(原題)』が公開されている。
なお、「ダーク・ユニバース」という名称自体はユニバーサル内で使用され続けているのか、『ダーク・アーミー』のポール・フェイグ監督は「脚本をダーク・ユニバースのメンバーに提出した」と2019年に発言している。
2024年、アメリカに建設されるユニバーサルのテーマパーク「ユニバーサル・エピック・ユニバース」に、ダーク・ユニバースをモチーフとしたエリアが存在することが発表された。
トム・クルーズ主演。2017年公開。