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テストパターン

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てすとぱたーん

テレビ放送が始める10分くらい前から音楽に乗せた静止画で画面の調整を行うもの 放送形式がデジタルになってからは円形の放送はなされなくなった。

概要

テストパターンとは テレビ調整用の画像、音声信号である。

一般家庭(小規模なテレビ店)ではパターンジェネレータなどの高価な信号発生器を持てずこの放送で調整や修理を行った。

調整の仕方

メイン画像のように中の白い円がブラウン管の上下に来るようV.SIZE 外側の黒い円が左右に来るようにH.SIZE を調整する。円が正しく円になるようにH(V)LINEのつまみを任意動かす。これにより4:3の表示が正しく行われる。中心調整はテストパターンがなくてもサービススイッチを使う手がある。

なお小型テレビはわざとはみ出すように調整され(オーバースキャン)テレビを並べて販売すると画面サイズが見かけ上大きいというものもあった。~14型程度では時刻表示に影響ない範囲まで拡大されるケースがほとんど。

ただしこれらは、初期のテレビで真空管がエミ減(増幅率低下)やもともとの性能が悪かったりSONY初のトランジスタテレビTV8-301の場合、調整しても真円が得られないエピソードも。

諧調バーはBRIGHTで明るさ(白、黒)を決めCONTRASTで諧調を調整するむやみに明るさは上げないほうが目の疲れが少ない(白が充分白く、黒までの諧調がとれていれば問題ない)

縦方向横方向の細線は解像度の確認用で縦方向の線は中心側に3(300TV本)外側に2(200TV本)が見える

14インチ以上では、300本まで分かるようにFOCUSを調整する(高電圧注意)。

横方向は風車状のものが映るがこれが止まって見えるようであれば飛び越し走査は正常の判断になる。

家庭に入っての修理の場合放送開始時刻が遅い東京12チャンネル(関東地方)や県域の独立局で修理調整された。

カラー放送が始まると番組後半はカラーバーになりカラー調節(COLOR TINT/HUE)をおこなう。

ただしカラーバーだけでは人物の肌色の再現は難しいものがあった。

バックの音楽はハムやバズのないように音声の同調を調整することができ最後は放送開始IS(インターバルシグナル) NTVなら鳩の休日が流れ、呼び出し符号の読み上げ時に音声多重対応の場合の確認がなされた。

NHK総合ではかつて午後4時5分から受信相談という5分番組も行われ人肌の色合い調整で基準となるバラを持った女性やベレー帽の女性(いずれもスライドフィルム)が登場していた。

回路のIC化による信頼性向上ブラウン管の性能向上により調整を行わなくてもまずまずな画像が得られるようになり受信相談の終了、テストパターン放送の短縮(24時間放送)が行われるようになった。

趣味でのテレビ修理調整

上記テストパターンを利用するほかテレビゲーム15に代表される初期のビデオゲームを用いTV修理や調整を行うこともあった。(枠があるのでこの枠をブラウン管の4:3に合わせる。)またRF信号(VHF1or2ch)がアンテナ入力より比較的強かったため利用されやすかった。

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