概要
現用対空戦車に該当する対空迎撃型デストロイド。型式の「ADR」とは「Anti-air Defense Robot」の略。04シリーズの発展的バリエーションの一種で、口径78mmの2連対空砲を両腕に装備。1砲門当たり毎分500発(4門で計2000発)の弾を発射することができる。弾帯は両肩部に装着された交換式の弾倉から供給される。
また宇宙空間において超遠距離射撃を目標とした高価なレーダー照準システム(頭部のレドーム)が搭載されているが、逆に敵機に接近されると追尾が追いつかず「後追い射撃」となってしまう。さらには敵機に懐に入られると一切の反撃ができないまま破壊されてしまうという最大の弱点を抱えており、開発コストの割には効率的な対空防衛ができたとは言い難かった。これらのデメリットが、後のファランクス開発のきっかけとなった。
余談
デザインを担当した宮武一貴氏曰く、同機は旧西ドイツのゲパルト自走対空砲をモチーフとしている。