概要
型式の「HWR」は「Heavy Weight Robot」の略。ビガース/センチネンタル社が共同開発し、約5年の月日を費やして生み出された史上最大の非軌道式陸戦兵器。基本は機長、砲撃手、操縦手の3名搭乗で運用される。
OTM(オーバーテクノロジー)の恩恵を受けた統合陸軍の固執により開発されたが、作中でも「開発目的が不明瞭」とされ、「とりあえず作ってみた」感が強い。二足歩行するにしても285トンの自重では非常に不安定なものとなり、機動性・運用性は最悪レベルである。
SDF-1マクロス進宙当時で2機が完成。後に艦内において3機目が完成する。機動性の悪さを差し引いてもその攻撃力は絶大で、「ダイダロス・アタック」使用時には、3機全てが出撃し、トマホーク部隊とともに敵戦艦内部を攻撃した。
その後2030年代より開発が開始されたケーニッヒ・モンスター(後述)にその座を譲り引退した。
プロトタイプ
『マクロスゼロ』に登場。型式番号はHWR-00-Mk.IP。カラーリングはグレー。2007年にロールアウトし、翌年に1機のみ実戦配備された。両腕に砲撃時の反動制御用クローハンドが付いているのが特徴で、後部には砲撃時の反動による後退を防ぐためのドーザーブレードが装備されている。
ケーニッヒ・モンスター
デストロイド・モンスターを可変爆撃機(VB)として再設計した機体。シャトル、ガウォーク、デストロイドの3段階変形が可能で、旧モンスターの形状はガウォークに分類される。
詳細はVB-6を参照。
余談
デストロイドの中で本機のみ逆関節型の脚であるが、デザインを担当した宮武一貴氏曰く、最強と最弱という相反する要素を両立させるため、ひよこをモチーフにしたのが理由との事。
立体化商品
本放送時にイマイから1/200スケールで、アリイから1/160スケールでプラモデル化されている。前者はイマイ倒産後にバンダイから再版されている。また、バンダイからは完成品としてHI-METAL_Rブランドで商品化されている。