概要
ゼンレスゾーンゼロに登場するボスの一体であり、メインストーリー一章で記念すべき最初の大ボスとして立ちはだかる。後々登場する特殊な条件で発生したボスたちと違い自然発生した普通のエーテリアスである。
新エリー都の都市開発の大きな障害となっているデッドエンドホロウの主となっている巨大な人型エーテリアスであり、ブッチャー(肉屋)の名の通り侵蝕されて斧のようになった道路標識を武器に目に付く生き物を例外なく瞬時に肉塊にかえている。
他のエーテリアスの3倍はあろうかと言うその巨躯と力は見たものに恐怖心を抱かせるほど。
デッドエンドホロウのエーテルの供給源であり、コイツを倒せばデッドエンドホロウは大幅に縮小すると考えられていた。一度ホロウ調査協会が都市開発のために討伐作戦を組んだが、見事に返り討ちにされてしまい、デッドエンドホロウを進入禁止にして被害者を増やさないようにするしかなくなった。治安局も他のホロウと比較してもデッドエンドホロウへの侵入を強く警戒しているのは、ただでさえ侵入したら命の保証が無いホロウの中であまつさえコイツに出逢ったらどんな人物でも死ぬからである。
以降嫌な所に位置しているデッドエンドホロウ共々エリー住民たちの悩みの種となっており、
コイツをどう攻略するかという話が後々メインストーリーに関わっていく。
活躍
メインストーリー1章においては舞台であるデッドエンドホロウの主として序盤から名前だけ登場しており「とにかく回避すべき相手」として終始警戒されていたが、とある理由で邪兎屋とデッドエンドブッチャーを鉢合わせたがっていた猫宮又奈の誘導によって邪兎屋は度々会敵の危機に瀕することに。
しかし、猫又の思惑とは裏腹に邪兎屋はプロキシ兄妹の支援もあってうまいことブッチャーとの遭遇を回避し、更にホロウの外に「避難」と称して集められていた貧民のスラムを発見。さらにこのスラムをエリー開発に乗じて皆殺しにしようとしていた大企業「ヴィジョン」の陰謀を止める事態にまで発展。この際に一般人をホロウを入れるかホロウを縮めてその間を縫って進む必要が出てきてしまったため、どうしてもデッドエンドブッチャーを誰かが相手する必要に。
そこで手を挙げたのは義憤に駆られた邪兎屋。ヴィジョンのエーテル爆弾を満載した無人在来線爆弾…もとい無人列車をジャックし、これをスラムの住民に被害がかからない範囲に位置しているデッドエンドブッチャーにぶつけることでエーテル濃度を下げてホロウ縮小を狙うことに。
しかし、プロの調査協会員や治安局ですらまともに相手することをあきらめた相手がいっぱしのホロウレイダーで簡単に倒せるわけがなく戦闘は難航。それでも一般市民を守るため、そしてヴィジョンを脅して金を稼ぐためにニコたちは大奮起。
最終的に時間稼ぎに成功した邪兎屋によって目標地点に釘付けにされたデッドエンドブッチャーに無人在来線爆弾が見事に命中。長い間ホロウの調査もエリーの開発も邪兎屋の活躍を邪魔し続けてきたデッドエンドホロウの主は遂に撃破されるのであった。これによりデッドエンドホロウは大幅に縮尺、この間を縫って市民の避難とヴィジョンの陰謀を暴く事に成功するのだった。
ゲーム上では撃破すれば消滅するが、ストーリー的にはあくまで時間稼ぎに徹しており実際に撃破するにはホロウ縮小を目的とした巨大爆弾を直撃させてようやく始末に成功した存在であるため、優秀なエージェントの力でも撃破に至れない難敵であることが描写された。
…しかしデッドエンドブッチャーは唯一無二の存在ではなかったらしく零号ホロウにも出没するため、オフィーリアの計画によって要警戒狩りの対象となっている。
戦闘
弱点は氷とエーテル属性。
メインストーリーで操作する邪兎屋でメタを貼れるのはニコだけであり、サービス開始直後は当時限定ガチャで登場していたエレン・ジョーだけがトップメタを張っているような状況だった(弱点を突ける蒼角とライカンでは瞬間火力が足りず、ニコはそもそも支援型でエーテル攻撃も一部の攻撃だけなのでダメージソースとして期待できない)。その一方で耐性を一切持たないため、属性相性の悪い相手はいないのが救いか。
その手に持った道路標識アックスをブンブン振り回して暴れまわる。わかりやすく素直な攻撃が多いため、パリィや回避がしやすい一方で、結構なリーチを持っているのでビリーでチマチマ削れば勝てるなどと思っていると普通に先っちょがビリーの顔面に命中する。
しかし、今までデュラハンやハティといった中ボスとの戦闘で培ってきた「とりあえずパリィすればいい」「とりあえず回避すればいい」という甘えた考えを「ディレイをかけてパリィ猶予時間を終わらせた後に殴る」、「回避の限界回数を爆速で消費する三連撃で絶対に当てる」という方法で容赦なく狩ってくる。大ボスにおいては「時には極限回避や極限支援を狙わずしっかり距離を取る」「パリィと回避を組み合わせて3回以上の攻撃に耐える」「受けきった後特殊強化スキルの無敵時間で強引に押し切る」といった新たな対処法を編み出す必要が出てくるというのを懇切丁寧に教えてくれるポジションとなっている。教わってる側はたまったものではない。
しかしメインストーリー最序盤とあってHPはそこまで高くなく、的確に攻めていけばまずダメージレースで負ける事は無いだろう。
HPを空にしてメインストーリーは完了…
…とでも思ったか?
撃破すると膝をつき苦しみだすが、消滅しない。不思議に思ってると背中がパックリと割れて、エーテルのコアが露出。そこから巨大な肉瘤が発生していく。無秩序に膨らみあがった肉瘤からは巨大な腕が二本伸び、壮絶な咆哮と共にデッドエンドブッチャーは『四つの腕の板前』という本当の姿を見せる。
メインストーリー1章のボスから早速第二形態持ちのボスが登場するのである。
道路標識アックスがそのまま消滅し、肉を切り裂き叩き潰すことしか考えてない第二の腕を縦横無尽に振り回す暴力的で苛烈な攻撃は第1形態よりもパリィ潰しや回避狩りに長けた攻撃パターンにあふれており、距離を離せば飛び上がってステージの端から端まで飛んでくる他、エーテル砲まで備えており遠近ともに隙が無くなっている。更にエーテル砲は放つ直前まで軸合わせをしてくるため放たれた時に上手に回避できないと直撃する。コイツ本当に最序盤のボスか?
こちら側の性能が攻略用に強化されているメインストーリーで戦う分にはそこまでではない強さだが、この強さが輝くのは要警戒狩りで挑んだ時。前哨戦のデュラハンも慣れるまでは強敵なのも相まってかなりの高難易度。いくら殴っても減らない体力と狭い地形を所狭しと暴れまわるブッチャーの苛烈な攻撃にさらされると適正レベル以下のエージェントはものの見事に美味しく調理されてしまう。零号ホロウで会敵する際はしっかりと所有エージェントの育成をすること。
アチーブメント『ジ・エンド・ブッチャー』はブレイク以外の方法で跪かせるというもの。条件は会心にパリィ回数や状態異常回数等何かしらの蓄積によるものとされており、積極的にパリィや状態異常にしていくことで成功する。適正レベル以下で狙おうとするとブレイク値の方がすぐ溜まってしまいうまくいかないため、適正レベルより上の要警戒狩り等で頑張って狙っていこう。
…というよりは適正レベル以上で戦えばブレイクを狙おうと攻めてるうちに勝手に膝をつくと言った方が正しく、高難易度とわかって手を出すプレイヤーの勇気を試すようなアチーブメントとなっている。
新エリー都はチャンスとリスクに溢れた都市。チキンのままではただの餌。時には勇気あるビーフになることが大事である。
関連タグ
バルディエル→戦闘中に背中から第二の腕が生える大ボス。生え方からその腕の使い方まで結構似ている。miHoYoは本家ともコラボ経験があるほどのファンであるためオマージュした可能性がある。