概要
ゲーム「ゼンレスゾーンゼロ」に登場する敵性生物「エーテリアス」の一種。作中では「ニネヴェ」呼びだが正式名称は「相利共生型エーテリアス群・コード:ニネヴェ」であり、パエトーン図鑑にもそう記録される。
基本的に鋭角的でマッシヴな見た目ばかりなエーテリアスの異形とは明らかに一線を画す丸みのあるフォルムを持っており、ふくよかな胸部から腕部にいたるまで女性的な見た目をしている。顔面や腰部のスカート部分も花開いた花弁のように見え、さながらホロウに咲いた麗しき大輪ともいうべき存在。便宜上ここでは「彼女」と呼ぶが実際の性別は不明。
主人公であるプロキシ兄妹が零号ホロウの探索許可を得るための資格試験中、到底遭遇するはずのない浅い深度の場所で唐突に遭遇。ここで現役の虚狩りである星見雅も初登場し、圧倒的な強さを見せるが虚狩りの強さをもってしても彼女一太刀を浴びせただけに終わり、追跡に失敗した旨が語られる。以降、零号ホロウを探索するにあたって彼女との会敵…正面衝突を目指すべき最終目標として設定される。
詳細
「相利共生」とあるように旧エリー都を飲み込んだ超巨大原生ホロウである「零号ホロウ”Limbo”」の主であり零号ホロウそのものと言ってもいい存在。ニネヴェとは古代メソポタミアの都市名であり、一体の生命体に付けるには大仰なものであるが、これは実際ニネヴェ自体が零号ホロウという都市そのものであると示す暗喩と言える。
零号ホロウの生態系は彼女の活動が全てを担っているといっても過言ではなく、彼女がいるから零号ホロウは存在するし、彼女を撃破することは零号ホロウの消滅に匹敵する絶望的な難易度を誇る。そのため、そのランク付けは前代未聞の”超級”エーテリアスであり、現役の虚狩りである星見雅を擁する対ホロウ6課の力を以てしても撤退させるのがようやくなほどで、零号ホロウの研究者たちは「討 伐 不 可 能」と諦めている。
一方で零号ホロウから供給される膨大なエーテルエネルギーは新エリー都の基幹インフラを支えるエネルギー源となっているため、もし何かの間違いでニネヴェを討伐できてしまうと新エリー都が機能不全に陥る大惨事になる。こうした理由から、ただ強いだけでなく後述の感染症も振りまく厄介極まりないニネヴェと人類は末永く付き合っていくしかないという意味では「相利共生」という言葉に複数の意味が含まれている。
付近には小型のエーテリアス「ホーネット」が守るように展開しており、ホーネットとニネヴェの間には正しい意味で共生関係が出来てる模様。
また、彼女が体を伸ばすことで高濃度烈性エーテルが根茎を伝って供給され、それが零号ホロウを活性化させるエネルギーとなっている。この構造は植物の光合成に非常に酷似しているらしく、彼女も零号ホロウを揺蕩うことはあってもそこから出ようとしたり積極的な侵入者の排除に動くことがほとんどない。こうしたエーテリアスらしからぬ穏やかな挙動から、生態を研究している人たちは彼女を「特段の悪意を持って零号ホロウを拡大させようとしてるのではなく、ただ生きているだけ」と評している。
しかし、彼女から放たれる高濃度烈性エーテルは「枯渇病」というニネヴェの身体のようなエーテル結晶の花を咲かせる感染症の病原体となっており、彼女が「ただ生きているだけ」で零号ホロウは危険極まりない感染症の病巣となり、烈性エーテルにあてられた凶悪なエーテリアスの巣窟と化し、一瞬で人の手に負えない魔境と化してしまう。
そのため、手遅れになる前に防衛軍や対ホロウ6課、協力を申し出た優秀なプロキシやホロウレイダーを集めて展開される膨大な波状攻撃でニネヴェをとりあえず痛めつけまくって活性を抑制し、零号ホロウの暴走を阻止する「刀耕作戦」が組まれる。
この作戦が実施された時は様々な勢力が入り乱れた総力戦の様相を見せるが、その実態は膨大な物量を「対象を疲弊させ、動きを止める」だけに費やすという点からもいかにニネヴェが強大なエーテリアスであることがわかるだろう。
もはやどこぞのゴ〇ラのようにも思える。
戦闘
文句なしの高難易度を指す推奨レベル50(サービス開始時点で最高ランクである「伝説のプロキシ」到達が前提)のステージ「凋落庭園」でようやく会敵が叶う。初戦では防衛軍とホロウ6課の援護が付くためクライマックスに相応しい総力戦が味わえる。
的は大きいものの巨大なステージを揺蕩うように動き、中心で静止している状態にならない限り、だいたいのキャラの攻撃は届かないことが多い。攻撃のスケールがいちいち大きく、ただの羽ばたきですら並のエージェントでは致命傷になる。
特に注意すべき攻撃は蕾のような下半身から放たれるエーテルの大奔流。形成されるエーテル結晶の壁で遮らない限り必ず当たり、最後の大放出を受ければよほど体力が余っているか会敵までのレゾブレム構成がしっかりしてないと一撃死である。
そのほかにも大量のエーテルのミサイルを発射し、こちらの攻めを崩すことも得意とするため、ターン制バトルを意識して動かないと思わぬ反撃に見舞われる。
また、マスクデータとして「満開」ゲージが存在しており、これが満たされることで中央にて根を待る様にして留まったあと、蕾のような脚部を上にして大量のエーテルミサイルを四方八方に飛ばす大技を放つ。この最中ニネヴェは無敵になるだけでなくステージのいたるところに「ストラングルウィップ」を発生させることで自由に行動できる範囲を狭めてくる。「満開」は時間経過によって終了するがまたゲージが時間経過や特定条件と共に増加。もたもたしてるともう一回が飛んでくるため早急に決着を付けたい。「満開」ゲージの増加幅は凋落庭園突入前の侵蝕条件の付加において強化することができる。当然不利極まりないのだがもらえる調査ポイントは大幅に増加する。
また、共生関係である小型エーテリアス「ホーネット」を定期的に展開する。これらの処理を怠るとカメラ外からの不意打ちや針飛ばしの遠距離攻撃でリズムを崩されやすい。また、身体の一部といっていい「ストラングルウィップ」をステージの各地に形成し、攻撃範囲に入ったエージェントに苛烈な攻撃を決めていく。ただでさえ強いニネヴェを相手取りながら雑魚処理も忘れてはならないため、ゼンゼロのエンドコンテンツとして圧倒的な強さを誇っている。
戦闘を有利に進めたいのであればジェーンやエレンなどの高火力キャラクターとサポートできるキャラクターを最低50レベルまで強化し、挑むようにしなければ
文字通り高火力技やデスコンボで仲良死する羽目になるだろう。
しかし逆に言えば強力な撃破キャラと強攻キャラなど高火力&高ブレイクのキャラがそろえば
ある程度難易度は下げることができる。
なお、このボスに限ってはHPをゼロにしてもエーテル塊になって消滅したりWIPE OUTの背景が表示されてからリザルトに移行せず、彼女がどこかに飛び去って行くムービーが挿入されて戦闘が終了する。「討伐不可能」という設定がきちんと表現された演出である。
刀耕火炎
刀耕作戦の一つである「刀耕火炎」では「ニネヴェを釘付けにする」という作戦目標の通り、時間経過で逃げてしまうニネヴェをいかにその場にとどめておくかというのが重要になる。この作戦では凋落庭園で集めたレゾブレム構成で挑むという前提があるため、まずは強いレゾブレム構成を引き得てる事が重要。
こちらでは定期的に放出される「ストラングルウィップ」と「ホーネット」の全滅でタイムリミットの延長が可能。現時点のできる限りまでエージェントを強化してもこれを怠ると完全な撃退に成功しないため、大量のタスクを短時間で一気にこなることが重要となる。
なのでこちらでも高火力アタッカーが重要となり、
もちろん凋落庭園よろしく仲良死(任務失敗)の危険性が高い。