概要
オランダ海軍が保有している最新鋭フリゲートの艦級で、1番艦が2002年4月26日に就役した。オランダ海軍らしい、白銀の艦体を施した防空艦である。前級のヤコブ・ファン・ヘームスケルク級フリゲート以来、約16年ぶりに就役した艦級。
元々は、NFR-90がルーツで、フリゲートの国際共同開発計画に着手した。この計画にオランダも加わっており、トロンプ級フリゲートやコルテノール級フリゲートの一部を更新するため、重厚感のあるフリゲートを構想していた。しかし計画の過程で各国の要求事項の差異が次々と表面化されてしまっていた。その結果、1989年にイギリス、フランス、イタリアが相次いで計画から離脱し、オランダを含め、残る5ヶ国は計画の続行を試みたものの、結局1990年1月18日、計画自体が事実上白紙となってしまった。
計画の参加国はそれぞれに戦闘艦の開発を続行することとなったが、このうち、ドイツ、オランダ、スペインの3カ国は三国フリゲート共同計画を打ち出した。1993年10月にはドイツ、スペイン、そしてオランダで、共同調達や調達方針に関する覚書が取り交わされた。だが、ここでも艦隊防空への運用構想の違いがあった。そして、スペイン海軍はのちに計画から離脱してイージスシステムを採用したアルバロ・デ・バサン級フリゲートを建造したが、残るドイツとオランダは2カ国で計画を続行した。これによって建造されたのが本級である。
本級の排水量は、4500トンであり、これは戦後建造されたオランダの水上戦闘艦としては歴代最大でる。
関連タグ
ザクセン級フリゲート・・・・同時期に建造されたドイツ海軍のフリゲートの艦級。