概要
学名 cicuta virosa 英名 water-hemiok
約1m 花期 6~7月(7~8月とも) 花は球状。
水辺・湿原に自生する多年草である。トリカブト、ドクウツギと共に日本三大有毒植物と呼ばれる。
「春の七草」の一つセリに似るが本種の方が大型、セリは持たない太い地下茎を持ち、セリ特有の香りも無い。只本種の地下茎をワサビと間違え中毒事故を起こした例も有るという。
毒性
成分はシクトキシン・ビロール類。全体に毒を持ち、皮膚からも吸収されやすい性質を持つ。参考文献に拠ると、本種をかゆみ止めに使用しての死亡例が有るという。(厚生労働省のリスクプロファイルにも掲載。)
症状は嘔吐・下痢・腹痛・めまいなど消化管から始まり、痙攣(けいれん)・呼吸困難・意識障害・最悪の場合命を失う。摂取後90~120分以内に発症し、何の処置もしなければ24時間以内に手遅れになってしまう。致死量は50mg/kg。5g以上で危険中毒の可能性大。
注意点
本種とセリ(可食)は生育環境も共通し、先に記したように地下茎をわさびと間違えた例も有り、毒草の中でも大変危険な部類に入る。
セリを摘まれる方は、念には念を入れ慎重に、少なくともセリの香りがする事を確かめて下さい。地下茎の有無も確認しましょう。自信が無いときは食べるのをやめましょう。
誕生花・花言葉
誕生花
3月15日
花言葉
「貴方は私を死なせる」 「死を惜しまず」 「切実な思い」
……さすが怖い言葉が並ぶ。
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参考文献
花図鑑(学研)
植物図鑑(小学館)
ビジュアル毒図鑑
ヤバすぎ!!!有毒植物・危険植物図鑑
Wikipedia
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