概要
漢字表記は“犭”に“貪”。
孔子の書にも登場する中国の伝承に伝わる怪物で、麒麟に酷似した姿をしているが、全く別の存在。
その性質は貪婪で山の鉄石や動植物はもちろん、金銀財宝といったあらゆるものを喰らい、闇、無だけを残す獣として恐れられたとされ、挙句の果てには自分自身すらも喰らってしまうとされる。
その食欲は何を食べても鎮まる事を知らず、無謀にも太陽すらも喰らおうとしたが、海を渡る事ができず、最期は東海に没したとされるほか、溺れ死にそうになった所に現れた八仙に助け出され、李鉄拐の乗騎になったともいわれている。
尚、孔子廟などの描かれている神獣は麒麟ではなく、この怪物で、その留まる事を知らない欲望を子孫たちに戒める目的で描かれたという説が存在する。