中国妖怪。中国大陸だけでなく香港や台湾などの中華圏では非常にポピュラーな存在。
中国語ではニィェンシォゥ(Nián shòu)と呼ぶ。
概要
19世紀以前の文献では年獣について言及したものが確認されておらず、近現代の都市伝説から発生したと言う説が有力。ただし『山海経』などの古典に類話が見られ、中国各地に伝わる複数の説話が混合して現在の形になったらしい。
旧暦の大晦日に人里へ出没して人間を食べると言われており、特に子供の肉が大好物。
年獣は赤い色が苦手なため、春節(旧正月)が近くなると民家の扉に「福」や「春」のような縁起の良い字を書いた赤い紙が貼られる。また、春節の風物詩とされる爆竹も大きな音を鳴らして年獣を追い払うためのものである。
日本では中華街のある都市以外では余り知られていなかったが、中国製のソーシャルゲームでは春節が近付くと「年獣退治」のイベントを行うことが多いため、日本でサービスを行っている中国製のゲームのイベントで年獣を知ったと言う人も多い模様。
代表的なものにはNetEase社の『陰陽師』や、yostar社の『アズールレーン』『雀魂』がある。