概要
デュランの光クラス2。防御力に優れる前衛である上に回復魔法の「ヒールライト」を習得、『回復のできるタンク』である。必殺技は「3段斬り」。
また本作では盾を装備できるのは光クラスのデュランのみである。ファンアートのデザインにも関わる為、光デュランの基礎クラスとも言える本項目で本作の盾についても触れる。
容姿
頭頂部から額だけ覆う兜・ショルダーアーマーを伴う胸当て・手甲・具足という軽装な鈍色の鎧を装着している。鎧下のトップスは薄緑ベースでボトムスは黄土色、全体として落ち着きがありながら無骨で生真面目な印象のデザイン。
盾について
リメイク版にて全て固有のデザインが用意され、デュランが装備すると左前腕に装着されるようになった。ちなみに
原作時点の公式イラストに上記の様な「右手に剣・左手に盾のファイターデュラン」はあるのだが、デュランは戦闘中に盾を手で持つことは無い。リメイク版に剣にもビジュアルが用意されたため判るのだが、彼の剣はツヴァイハンダーに近いくらいの両手剣で、攻撃モーションも両手剣のリーチと遠心力を活かしたスタイルである。光クラスと闇クラスで別々のモーションにするわけにはいかなかったという事情もあるだろう。
ちなみに公式イラストに「そもそもファイターはまだ盾を装備できない」というツッコミはあるが、リメイク版はメニュー画面でファイターのコスチュームに切り替え出来る為、「ファイター(コス)のデュランに盾を装備させる」こと自体は可能になった。
原作での性能
グラディエーターに攻撃力は劣るが全体では上位で、これに「ヒールライト」が加わるのが強み。シャルロットが居ないパーティで気軽に回復し、倉庫の出し入れを減らしてくれる点で精神衛生的にありがたい。
必殺技の「3段斬り」は、突きのモーションも入るが文字通り3回斬りつける単体技。クラス1ファイターの「十文字斬り」の上位互換なのかもしれない。
盾について
盾は「防御力でなく回避率を上げる」防具なのだが、実は本作では回避率は死にステであり、特殊効果でも無ければ盾に攻略的な意味は無い。しかも特殊効果があるのはロードの「誓いの盾」のみで、ナイト段階でも装備できる「灼熱の盾」「雷神の盾」などはそれっぽい名前にも関わらず耐性ボーナスは何も無い。
折角わざわざ他クラスには無い装備枠まで用意した製作陣にも不本意であっただろうが、結局光デュランのクラスの雰囲気作りにしかなっていない。
リメイク版での性能
盾が実際に防御力を有する上に、一部には属性耐性の効果まで実装された。
あまり尖ったアビリティは習得しないが、総合的な耐久力はクラス2トップであり原作同様「回復できるタンク」という、役割がはっきりして扱いやすいクラス。クラス1で習得可能な『挑発』をどう活かすか、は運用上のポイントだろう。
必殺技:3段斬り
ショルダータックルで敵に突撃してから三連撃を加わる技になった。敵を拘束できる技だが約4秒間と全ての拘束型必殺技の中で1番短いため(同じクラス2の真空水月斬・ピンクタイフーン・じゃんぷでも約6秒)、連携して殴ったり必殺技リレーで繋ぐには高い技術が必要。
アビリティ
意外にも『特技回復アップ』『回復魔法MPセーブ』など「ヒールライト」強化アビリティを習得可能で、同じクラス2で「ヒールライトできる前衛」でも攻撃能力強化が主体のモンクとは方向性を異にしている。
運12の『サヴァイブ』は戦闘不能になる被弾でも20%の確率でHP1残して生き残るアビリティで、ノーフューチャーはじめ高難易度での保険になる。グラディエーターも習得。
クラス1習得アビリティ『挑発』の運用
敵から狙われ易くなるデュラン固有のアビリティ『挑発』は、耐久力のあるデュランを狙わせる点で理に適っている。AIは回避が下手という問題はあるが、頑丈なデュランなら囮としても機能しプレイヤーの操作負担はかなり減る。
ナイトの場合『反撃II』で被弾して攻撃力を上げられるのはストロングポイント。一方で「ヒールライト」については“ダメージはデュランに集中するので自分1人を回復すれば事足りる”と言えるが“被弾しまくっているとヒールライトを使う隙が無くなる”という問題も生じる。『挑発』を活かすなら、デュランの状況を見つつ躊躇なくアイテムで回復といった目配りは必要になってくる。
盾について
原作と異なり普通に防御力と魔法防御力が上がる仕様になった。しかし数値は同時期入手の兜の半分以下と微々たるもので、ダメージ軽減は気休め程度。
一方で「灼熱の盾」で火属性、「水竜の盾」で水属性、「雷神の盾」で風属性、「大地の盾」で土属性につき、それぞれ被ダメージを50%に減らす効果が実装された。シャルロットの「マジックシールド」(あるいはポロビンの油)併用なら魔法ダメージに限り25%まで減衰するため、光デュランの耐久力なら他のバフやデバフ併用でノーフューチャーのボスから被弾しても生存の可能性が見え、ストーリー中盤から入手可能な盾でもあり属性耐性はかなり実戦的。
ちなみに同じ属性の「神獣リング」との併用、例えば「灼熱の盾+火の神獣リング」で火属性の完封orダメージ25%を夢見てしまうが、残念ながら効果は重複せず50%止まりにしかならない。盾とリングで別々の属性に耐性を得ることはできるが、複数属性を操るボスは大概2つの属性では済まないので、被弾しやすい属性攻撃を予め把握していないと充分には機能しないだろう。
何にせよ、原作では雰囲気程度にしか存在しなかった盾が、リメイクでは希少な属性耐性まで得た上に個別のビジュアルまで貰えたことは、評価すると同時にファンアートでも活かされることを期待したい。