概要
世界の侵略者ワースト100に数えられるとても有害な植物(毒はない)。
元々は観賞用に輸入された南米産の水草だったのだが、アレチウリやクズをも凌駕する圧倒的な繁殖力でもって野生化。そして瞬く間に辺りを制圧してしまう事から、植物界最悪の"緑の悪魔"と化した。
その生命力はハンパではなく、水辺に生えてるくせして水場から遠い場所・乾燥地帯でも普通に生育できるし、塩気いっぱいな浜辺でも問題なし(一応ハマボウフウやラベンダーなど耐塩性の強い草はそれなりに存在する)。しかも駆除が恐ろしく大変で、除草剤は効かないし、ひっこ抜いても僅かな破片で再生・増殖する上に地中深くまで根を張るため、根絶やしにしたければ徹底的に遮光シートを被せたり、葉っぱ一枚残さないくらいに厳重な処理を施したり、しまいには専門家の指導つきで重機が派遣されたりするレベル。
重機が要る草取り……。
緑化に役立つならまだいいが、誰もが考えるであろう「砂漠に植える」のは不可能。
理由は簡単で、砂漠では乾燥しすぎて根付かないから。アホみたいに適応力が強いこの草でも完敗する魔境、それが砂漠。
※そもそも砂漠といえど生態系のバランスは存在するので、安易に緑化とかするとそれはそれで新たな環境問題に繋がる。自然界は繊細なバランスの上でなりたっているのだ。
しかも食用などの利用価値もないため、人類にとってはどこまでも損害しか生まないのであった。
関連タグ
スイバ(スカンポ):除草剤が効きづらい雑草の一つ。根っこが残ってると元気に再生する
葛:北アメリカで猛威を振るう緑の悪魔