概要
伝承によれば、ニェネンは神のよってニジェール川と共に最初に創られた存在で、川の本支流であれ、手ですくった一杯の水であれ、川の水の及ぶ所にはどこにでも存在しているといわれており、川の深い淵を本拠としているとされる。
ボゾ族の人々に魚を与えてくれたり、漁の安全を保障してくれる恵み深き存在で、彼らが棲んでいる場所で漁を行う場合はニェネンたちの許可を取らなればならないとされる。
ニェネンたちも人間と同様に、それぞれが個性と固有の名前を持っているが、社会関係は希薄で、個体の増減も無いといわれている。
またニェネンたちはありとあらゆる水棲生物たちの主でもあり、魚やワニ、カバなどを養育し、自在に操る事ができるとされるほか、雨量を操り川の水位を調節する事ができる力を持つという。