概要
魚の姿、あるいは魚を冠に乗せた女性の姿で現され、その名は“魚たちの中の第一のもの(魚たちの中で最も前にいる女性)”という意味といわれている。
水に関わる水神ではあるが、ナイル川のデルタ地帯にあった『メンデス』という町で信仰されていた地方神である為、神話には属しておらず、あまり重要な役目は与えられていないとされるが、『メンデス』の人々の間では、オシリスの魂を示すバネブジェドをハトメヒトの夫とし、さらにホルスがオシリスの息子である事から、ホルスの母ともみなされ、そこからイシスと同一視する様になったという。
余談
彼女の頭の上にある魚については当初、鯰の一種や鯉科の魚の一種、もしくはイルカなどと言われてきたが、現在ではスキルベという名の魚を擬人化した存在という説が有力視されているらしい。