以下のような意味がある。
・RPG「メタルマックス」シリーズに登場する施設・組織
・ライトノベル「リビルドワールド」に登場する、上記をオマージュした組織
概要
ポストアポカリプスの世界観で、荒野を舞台に凶悪なおたずね者たるモンスターを狩る賞金稼ぎ「モンスターハンター」が主役となるRPG『メタルマックスシリーズ』。
本作はRPGでありながら必須のボス戦は少なく、その代わりにおたずね者を自分で探して戦いを挑み、仕留め、報酬をもらうことが目的の1つになっている。
ハンターオフィスとは、それを強力に支える拠点のひとつであり、指名手配中のモンスターの居場所を探してデータ化し、賞金稼ぎたちに提供する重要な情報源である。
おたずね者という概念で危険人物や危険な存在を周囲に知らしめつつ、モンスターハンターの動機付けとなる賞金を用意できるのは、このハンターオフィスあってのことなのだ。
砂塵の鎖によると、以下のような条件を満たせば賞金首に認定され、指名手配ポスターが配布され賞金が用意されるという。
- 人間の場合は凶悪犯罪者
- それ以外の場合、特に凶悪とされる存在
- あるいは現状での被害こそ少ないが能力的に凶悪となりうる存在
- 第三者から懸賞金を提供することを条件とした依頼を受け、審査が通った対象
ちなみにその調査はかなり綿密なようであり、虚偽の申告で賞金を騙し取ろうとしてもすぐに突き止めてしまうとのこと。モンスターハンターにはならず者に片足突っ込んだ者もいるわけで、そのような相手に商売を成り立たせる以上、海千山千の組織なのである。
メタルマックス2以降は「今週のターゲット」という新業種も取り扱っており、指定されたザコモンスターを倒した数に応じて、そのザコモンスターが持っている所持金の数倍の報酬を与えるというもの。
レベルアップを境にターゲットが変更して報酬も打ち切られる注意点こそあるものの、経験値を細かく管理したり、ターゲットだけ倒して逃げるなどの頭脳プレーをすることで上手に稼ぐこともできる。活用次第では冗談抜きに賞金首の数十倍の利益さえ挙げることができるので、ザコ狩りに勤しんで億万長者になるという、新たなモンスターハンターとしての生き方を可能にした。
こちらのレベルに分相応なターゲットに関しては徹底的に伏せられており、「今週は特に何もございません」という形でやんわり断り、身の丈に合わない強敵を相手にハンターたちが命を落とす危険をさりげなく防ごうとする配慮も為されている。
リビルドワールドにおいて
全般にメタルマックスをオマージュした要素の多いライトノベル『リビルドワールド』において、ほぼ同じような働きをする同名の組織として登場する。
描写が控えめなメタルマックスに対し、ライトノベルゆえに描写が細かくなっており「賞金、ハンターの稼ぎなどはどのような仕組みで支払われているか」「ハンターオフィスの信用性がどのように担保されているか」などが詳しく描かれている。
一方で、同作におけるハンターオフィスは人類社会の統治者である企業連合体の傘下組織であるため、メタルマックスのように「無法者に襲撃される」といったことは基本的に無いほか、あくまで上位の営利組織(企業)の傘下でしか無いため、メタルマックスのように「基本的に弱者の味方」とは言い切れない部分があるなどの違いもある。
そういった面においては、メタルマックスにおける「レンタルタンク」に近い部分もある。