概要
『ストリートファイターII』のボスキャラクター「ベガ」の海外版における名称「M.BISON」。
「M」はマスターを指すとされるが、マイティなどの説もあり、定かではない。
海外版でなぜこのような名前になったかといえば、同じシャドルー四天王の一員であるマイク・バイソンの肖像権問題が絡んでいるという経緯がある。ご存知の通り、M.バイソンの元ネタは一字違いのあの人なので、さすがに日本以外の国でM.バイソンをそのまま使うわけにはいかず、かと言ってコストの関係で短期間で基板のデータを作り直すわけにもいかなかったという事情から、海外進出に合わせて緊急対策によりプログラム上のみの小手先でバルログおよびベガと名前を入れ替えることになった。
上記以外にも、「ベガ」は日本でも「織姫星」として知られる女性的なイメージの強い星であり、「バルログ」は元々は『指輪物語』の屈強な炎の魔神の名前であるなど、それぞれ英語圏ではイメージが合わないという事情もあったようだ。
この結果、海外版では
●ボクサー(オァー!!)→バルログ
●スペイン忍者(ヒョー!!)→ベガ
●シャドルー総帥→バイソン将軍
という名称になったのである。
日本版においても、実写映画版ストリートファイターの吹き替えや字幕、さらに実写を元にした格闘ゲーム『ザ・ムービー』や『リアルバトルオンフィルム』等で「バイソン将軍」と呼ばれている。
関連
サガット···既に初代ストリートファイターに最終ボスとして登場していたため、彼のみ名前差し替えの対象とはならなかった。