概要
タイ王国を拠点とし、麻薬取引から兵器開発まで取り扱う圧倒的な力を以って裏社会にその名を轟かす犯罪秘密結社『シャドルー』幹部衆のうち、特に選抜された4名の格闘家を指す。
四天王を名乗ってはいるが、実際には「実力が拮抗する4名」ではなく「首領であるベガと利害関係の一致する3名」とする形に近い。
構成
シャドルーを率いて絶対的な世界征服を企むベガ、リュウから受けた屈辱を晴らす一念に燃えるサガット、世界にはびこる醜悪を一掃するという捻じ曲がった行動理念を持つバルログ、シャドルーが保有する莫大な資金と絶大な権力を掌握するべく総帥の座を狙うマイク・バイソンの4名で構成される。
先述の通り、4名それぞれが全く相容れない思惑に従って行動を起こしているために相互の信頼関係は極めて希薄であり、ベガは「立場は同等」としつつも他の3名を大願成就を見据えた大局の中で手に入れた捨て駒の1つとしか見ておらず、3名もそれぞれの目的のためにシャドルーの財力や情報網を利用しているに過ぎない。(脱退したサガットへの制裁がないのもこの為)
サガットの脱退と新任者
リュウとの度重なる激戦を繰り広げた末に凝り固まった憎悪が消え去り、己が磨き上げてきた力の在り方を見つめ直す道を選んだサガットの脱退に伴い、シャドルー傘下の麻薬密売組織『グーハウ』に所属するF.A.N.G(ファン)がその座を引き継いだ。
親衛隊
ベガは『Dolls』(ユーニ、ユーリ、ディカープリなど)を、バルログは特定の上級シャドルー兵を部下を持つように、四天王には独自の別動部隊を組織、保有、運用する権限が与えられている。
メンバー
現役
「私の邪魔をする者は、死あるのみだ!!」
「勝利こそが美しい。私に敗れるのは当然だ!!」
「おっと、俺の拳に汚ねぇ血が付いちまったぜ。」
「これがNo.2!デス」
脱退
「お前ごときの腕ではこの俺に傷一つ付けられぬわ!!」
余談
- 『ストリートファイターII』の稼働当時にベガ、サガット、バルログ、バイソンが四天王と呼ばれていたのは単に「ボスキャラクターが4人だから四天王」という意味合いしか無く、シャドルーの幹部というのは後付け設定である。
- 欧米版では、サガットとF.A.N.Gを除く3人は名称が異なっており、バイソンはBalrog、バルログはVega、ベガはM.Bisonとなっている。これはストIIを欧米で出す際に「バイソンのモデルとなった実在のプロボクサー「マイク・タイソン」の肖像権の問題」「欧米で「ベガ」は女性的なイメージが強い名称」などの事情があり、初代で登場済みだったサガット以外の名前を入れ替える事で対応した為である。
- 最新作であるストリートファイター6では、この名前ネタに言及され、ベガは「ベガでもバイソンでも好きに呼べば良い」と発言しており、バルログも同様の発言をしている。更に、バルログ曰く四天王の名前は(恐らくサガットを除いて)全て指揮系統を悟らせない為の偽名である事が明かされた。それを裏付けるようにバイソンもメッセージでのやりとりで「そう名乗ってたぜ、一応はな」と言っている。