概要
ガンジス川沿岸にあるミルザブールの淵パレーワに潜んでいるとされる水牛の亡霊。
大昔、一人のある牛飼いが、この淵で水牛の群れを遊ばせていると、理由は不明だが、淵の水が怒って牛飼いもろとも水牛の群れを飲み込んでしまった。
ところが、溺死した水牛たちの霊は、バインシャースラという名の危険な悪魔と化して龍神ナーガとともにこの淵に棲み人々を恐れさせるようになったとされ、それ以降、人々は家畜や卵や山羊など供えて悪魔をなだめなければ、誰もこの淵で魚を捕る事が出来なくなったといわれている。
また、バインシャースラは穀物霊ともされており、穀物が実る場所でもこの亡霊を鎮めなければならないという。