『私はアシュ、アスク様の眷属であります。私がアスク様のご命令を受け、こちらへ来たそもそもの理由はといいますと…』
CV:下地紫野
概要
アスク王国を築いた神竜アスクの眷属の少女。
人間の姿は白髪、褐色肌。肉付きがいい。牛の角と尻尾が生えており、カウベルの付いた杖を持つ。
本来の姿は巨大な牛。長い尻尾から光線を放って戦う。
一人称は「私(わたくし)」。誰に対しても丁寧に話し、回りくどい言葉を使う。
朗らかで真面目な性格。マイペースで、動きが少し鈍いようだ。食事の後はとても眠くなってしまうという、まさしく牛のような一面も持つ。
少なくとも数百年は生きていて、かつてのアスク王国を繁栄させるためにほとんどの力を使っている。現在のアシュに残された力はわずかで、下手をすれば命を失いかねない状態。
人間に奉仕する存在として、それ以外の欲求などは持ち合わせていない。常に人々の平和のために行動し、たとえ自分が死ぬとしても後悔はないとしている。
第6部前半の間のアプリアイコンを担当している。
活躍
メインストーリー第6部1章から登場。
憑竜エンブラが眷属エルムを遣わし、アスクの血を引く人間を脅かし始めたため、アスクの命でミズガルズを訪れた。
その直後にエルムに襲われるが、特務機関に救出される。以後は彼らを導き、助力する。
数々の町がエンブラの闇に閉ざされてしまい、アシュは自らの開く力をもってして闇を退ける。しかしこの力を行使することは身を削ることを意味し、一度使っただけで左足がうまく動かなくなってしまった。元々あまり力が残っていないこともあって、五、六度使うと両手足が動かなくなるだろうとアシュは予想している。
それを聞いたアルフォンスは、それ以外の方法を模索して闇の発生を止めることに。
その後、アスクとエンブラ全土が闇に覆われ、憑竜エンブラが降臨。危機に陥るが神竜アスクも現れ、闇を脱出してアスクの世界へ逃げ延びる。
エンブラの闇に蝕まれ、さらには【開の儀】まで行ったアスクは【ユグドラシルの鍵】をアルフォンスに託して彼らを見送った後、力尽きてしまった。それを感じ取ったアシュはアスクのそばに留まり、彼の最後の願いを聞き入れる。
それは「自分のことを父と呼んで欲しい」というもの。アスクはかねてから人間の絆に憧れており、アシュを一人娘のように大切に思っていたのだ。戸惑いながらも「お父様」と呼ぶアシュを見て満足したアスクは、「いつでも君を見守っている」と言い残して消滅。
一人になったアシュは「……おとう…さん……」と呟いた。
アシュは人間のため、そして父のために、エンブラを倒すための【鍵】を解き放つ呪文を唱える役割を担う。闇に侵されて具合が悪くなってしまうが、家族や仲間との絆を胸に、エンブラを討つその時まで共に戦った。
ユニット性能
アスクの眷属 アシュ(神階英雄)
「私、神竜アスク様の眷属のアシュと申します。
人間の皆様にご奉仕させていただくため、
このたびこちらへ参った次第でありまして…」
属性 | 無 |
---|---|
兵種 | 獣/歩行 |
武器 | 開く者の角(専用) |
奥義 | 緋炎 |
A | 攻撃守備の連帯 |
B | 攻撃守備の凪3 |
C | 開神の眷属(専用) |
2021年12月から光の神階英雄として登場。ヒロインなので第6部1章をクリアすると確実に入手できる。
ステータスは守備と魔防が共に高い守り重視型で攻撃もそれなりにあるが速さはやや低め。
専用武器「開く者の角」は周囲3マス以内に味方がいれば戦闘中、攻撃+6と敵の攻撃-6に加え、範囲内の味方が2人以上で絶対追撃、3人以上で敵は追撃不可と味方が近くにいれば更なる能力を発揮する獣ユニットでは珍しい効果。
化身状態時は同年に錬成武器となったニケと同じ攻撃+2かつ奥義ダメージ+7、キャンセル効果や剛剣などの奥義カウント変動量効果を無効にする。
専用Cスキルは「攻撃の相互大紋章」効果に加え、周囲2マス以内の味方が自身の周囲2マス以内の任意のマスにワープ可能。味方が固まっていると強い性能となっている。
しかし今までのヒロイン枠と違い、獣ユニットであるが故にやや扱いにくい。化身状態を維持したいときは獣か竜を編成に入れておく必要がある。
入れなくても元々のスキルが強力なので1マス離れるだけでも心配は無いが、化身状態のままで戦う時は味方の位置にも気を配る必要がある。見切り追撃効果も追撃関連の効果で腐ってしまう。
高い守備面はあるが遠距離からの相手は何も出来ないのも痛い。獣特攻の弱点も抱え、ハピやプラハ、総選挙エリウッドには注意する必要がある。デバフ利用を捨てて遠距離反撃に継承して対応力を広めるかは召喚師次第。
生真面目新年 アシュ
属性 | 青 |
---|---|
兵種 | 獣/歩行 |
武器 | 新年を開く角(専用) |
奥義 | 緋炎 |
A | 遠反・金剛の構え |
B | 攻撃守備の防壁3 |
C | 開神の眷属(専用) |
2023年1月からアシュ初の超英雄。
神階版とステータスを比べると攻撃守備魔防はかなり上がるが速さは大幅激減して19と全獣ユニットでは覇骸エーデルガルトに続いてワースト二位。
専用武器はキラー武器効果に加えて敵から攻撃されるか敵のHPが75%以上なら戦闘中、攻撃+6と敵の攻撃-6で神階版と効果は同じだが条件が変更している。
もう一つは周囲三マス以内の味方の数に応じて様々な効果が発動。
・1以上は属性有利か敵から攻撃されたとき、二回攻撃
・2以上は最初に受けるダメージを40%軽減
・3以上は敵の追撃不可
化身状態も近年の歩行/獣と同じ
神階版と違い、相手のバフ無効とデバフ利用は出来なくなったが遠距離武器からの対処とワープ遮断&回復などの別方向で対応が増えた事から神階版の欠点を補った編成。
弱点の方はむしろ増えており、狙撃などの軽減効果無効には弱い。しかもデバフに対しての対応もないため、下げられるかパニックを付けられると守備面が脆くなる。
獣特攻と見切り追撃効果も背負ったままなのでその効果を持った相手がいたら味方に任せるしかない。
余談
担当声優の下地紫野はファイアーエムブレムシリーズ初担当。
名前の由来はアスク王国/神竜アスクの元ネタである北欧神話における人類最初の男性アスクが神々によって創造されたと言われているトネリコ(英名アッシュ)の流木から。
名前をアッシュとしなかったのは、『風花雪月』のアッシュとかぶってしまうからだろうか(英語版では綴りが異なる)。
キャラデザ担当のコザキユースケ氏によると「アシュは牛モチーフなので、カウベルの付いた杖を持たせて“音”を意識したデザインにした」。
2022年4月、アシュがヴェロニカと召喚師とバンドを結成して演奏する動画が公開された。ノリノリでベースを弾く様子が見られる。
第6部オープニングムービーでは、空から落ちてきたアシュが召喚師に抱きとめられて頬を赤らめるというシーンがあるが、本編にそのような場面は一切ない。また、手にした杖で雷のようなものを発生させている。