概要
ウルトラマンR/Bの前日談小説「蒼い瞳の少女は灰色と名乗った」に登場する蜘蛛に似たエイリアンで、美剣サキ/グリージョとその兄の育ての親。
永きにわたって戦乱が続く惑星サンジャで、グリージョ達と同じ戦災孤児達を保護し、「バクバーバの家」と呼ばれる孤児院で育てている。
多くの子ども達を育て、彼らの力量にあった仕事をあっせんしてくれる良き養母であるが、その実態は孤児を使っての犯罪行為や汚れ仕事を行わせて私腹を肥やす悪党で、その裏稼業のために子ども達に「生きるためには悪人の命を犠牲にする事が正義」という都合のいい正義での洗脳教育を施している。
グリージョ達が星間連盟にも顔が利く実業家のラルゴから与えられた惑星ドンタクにおける怪獣ネーロ討伐ミッションをクリアして帰還し、ミッションでの一件で精神を病んだグリージョが仕事を再開した時に売名のために三兄妹の噂を宇宙へ広めてしまい、これまでグリージョ達が手にかけてきた宇宙ギャング達が周辺宇宙へ現れるようになってしまったため、三人に家を出て他の惑星へ隠れるようアドバイスする。
グリージョ達が逃亡生活のすえ、ウルトラマンとグルジオボーンの力を手に入れて帰還し、星間連盟にも認められるようになったがこれによってバクバーバは勢力を強めギャングと手を組み人身売買などさらなる犯罪行為に手を染めるようになってしまった。
やがて悪行がグリージョ達の耳にもとまり、三兄妹に問い詰められたが悪いのは自分ではなく世界の仕組みそのものと開き直り、ある事実を教える。
実はこれまで請け負ってきた裏稼業の多くは星間連盟が関わっていたものであり、かつてグリージョ達がネーロを討伐したドンタクもその一つだった。
グリージョ達によって守り神でもあったネーロを失ったドンタクは住民もろとも森を焼かれ、レアメタルを取り尽くされた上に物質転送都市に変えられてしまったのだった。
バクバーバはネーロの生け贄だったビアンカを救えず犠牲にしたグリージョ達も自分と変わらないと続け、グリージョに語った。
「お前が怪獣にしかなれないのは、お前の中の魔性がそうさせるのさ」
だが自分の一言がグリージョの魔性を目覚めさせてしまった事に気付いたが、時すでに遅く怒りに駆られたグリージョによってなぶり殺しにされるという最期を迎える。
その後、養母がいなくなった孤児院は星間連盟が引き取る事となった。そしてウルトラマンとグルジオボーンを戦力として加えたい連盟によってバクバーバ殺害は闇に葬られた。
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マザー・カルメル...表向きは身寄りの無い子供を引き取って養育する聖母だが、その実態は育てた子を海軍等に売り飛ばして私腹を肥やしていた悪女。