CV:釘宮理恵
バーバラ・シャドーとは、漫画『シャドーハウス』の登場人物である。
概要
こどもたちの棟を統率するエリート・星つきのリーダー。生き人形のバービーと共にこども達をまとめあげている。
普段は星つきの居住棟内にいる事が多く、おじい様と共にある棟の大人達からの指示のもとでこどもたちの棟の運営方針を星つきメンバーと共に話し合いながら動いている。
また、シャドーハウスで生成されるすす量の6割はなんと彼女一人のものという事で、すす量が多いほど館への貢献度が高いとされる分には高く評価される。但し、このすすの生成は自然発生だけではなく時折身体から猛烈な勢いで溢れ出す「発作」の症状として発現し、その度に会話も不可能なほどの想像を絶する苦痛に見舞われる。だか偉大なるおじい様と館への忠誠心、そしてバービーの支えによって耐え凌んでいる。
大勢のこども達をとりまとめて仕切る立場と、指示を仰がねばならない大人達との板挟みに辟易し苛立ちを募らせている為にそのストレスは相当なものとなっている。特にエドワードがこどもたちの棟の管理者となってからは過剰な干渉に不満と疑問を覚え、時折口に出して異議を唱える事もある。
容姿
星つき周辺のシャドーと比較すると体型は小柄。青いドレスを着用し、髪には十個前後の青い薔薇の飾りを付けている。
性格
高圧な態度をとるバービーと違い言葉遣いが丁寧で暴力を振るうことは無く、事態に対して慎重且つ公平な判断が出来る人物。しかしかなり怒りっぽいので、気に障る事があると不満や悪態をついている。この時の口調はバービーと似たような砕けた言葉遣いになる。
バービーはその粗暴さや強引さで生き人形達から忌避されがちだが、バーバラの場合はこの誰に対しても怒りを見せてしまう点を他のシャドー達から恐れられている。星つき故に逆らえない事もあり、規律を厳しくして統率する点では手腕は高いものの人望は余り無い事で苦労する事も。
気を許せる相手がバービー以外はなかなかいないが、現・星つきメンバーの事は大事に思っており、守ってやりたいと考えている。
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※ネタバレ注意※
こどもたちの棟のシャドー達の中では最年長にあり、実はマリーローズとは同期にあたる。「お披露目」には合格したが、体の弱さや自信の無さから劣等感が強かったために当初はマリーローズを苦手としている節があった。しかし、積極的な彼女に半ば押されつつも後にいい同期関係を築く。しかし、ある日を境に絶縁。嘗て彼女と過ごしたことなどなかったかのように距離を置いているが、対してマリーローズは距離をおかれながらもバーバラの事を「彼女にもリーダーらしいところはある」として今も気にかけている。
前・星つきのリーダーであったクリストファーを慕い、憧れを抱いている。それは彼が「お呼ばれ」をされて姿を見せなくなった後も続き、彼の後を引き継いで自身がリーダーとなった今も理想として想い続けている。しかし一方で彼を知る他のシャドーが同じように慕い続けている事で比較され、彼女も自省する度に「彼ならばどうするか」と考えている事からかなりの重責に悩む日々を送っている。
こどもたちの棟に「お呼ばれ」をされる事なく留まっているのは彼女の「発作」の衝撃でバービーの顔に傷が残る怪我を負わせてしまった事で「大人にはなれない」と宣告され、生き人形の怪我の治癒と名誉挽回の為に星つきとなったのが表向きの理由だが、裏にあるもう一つの理由は大量のすす生成を安定して行わせるという、前・こどもたちの棟管理者トマスによる策略も含んでいる。
すす量が多いシャドーが重用されるシャドーハウスのシステムにおいてバーバラが星つきに据えられ続けている事は、現在の管理者であるエドワードにとっては無下に扱うわけにはいかず、自身の思い通りに動かす事ができない存在として厄介に思われている。
エドワードへの嫌がらせの為に彼が不在の間を狙ってトマスがこども達の棟に干渉してきた最中、クリストファーが死んだことを知らされて絶望。錯乱状態となって発作時を上回る規模のすすを発生し続けていたが、クリストファーに扮装したアンソニーの演技によって正気に戻る。