CV:中原麻衣
概要
マリーローズ・シャドーとは、漫画『シャドーハウス』の登場人物。
貴族の真似事をして暮らす顔のない一族である「シャドー家」の一員で、ローズマリーの主人。
性格は快活かつ親切。
初登場は「お披露目」のパーティーで踊りながら現れる。自己紹介はポーズを決めながら披露するなど、独特の個性を持つシャドーである。
舞台役者(例えるなら歌劇団のような)の男役のような話し方をするため、初対面時にエミリコは「女性…?ですよね」と戸惑った。
ケイトには、既に顔が同じ班員として親交を深めていた事で初めから友好的に接しており、彼女を「麗しの薔薇」と形容する(同じようにルイーズは「咲き誇るガーベラ」、サラは「棘だらけのアザミ」と何かしら花を用いて例えている)。
「こども達の塔」内に住むシャドーの中では古株に当たり、実はバーバラとは同期。塔内ではこどものシャドー達にダンスホールにてダンスの指導をしている。
ちなみに自身が踊る際は大抵男性側の立ち位置で、生き人形であるローズマリーを女性側として伴い踊るのが通例となっている模様。
容姿
長い髪を一本の三つ編みにして、一輪の紫色の薔薇の髪飾りをつけている。
白のワイシャツに紫色の薔薇が描かれた腰巻き、ピンクのスカーフと紺色のキュロットを着用し、紫色の薔薇の飾りが付いた白いパンプスを履いている。
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※ネタバレ注意
「面白いね、君たち」
後に、館内で「亡霊」を発生させる騒ぎを起こしていた「ローブ様」の正体が彼女であることをケイト達に突き止められる。2度目の事件の発端となったローズマリーにこびりつきを仕込んだのが主人である彼女だが、これはローズマリーの同意の元で行われた事だった。
本来ならシャドーには、シャドーとなる前の「モーフとしての記憶」がない筈であるが、マリーローズはその「記憶」を保持している特異な存在。それ故に、擬態元となったローズマリーの事はケイトがエミリコに接するのと同様に一人の「人間」として見ており大切にしていた。
しかしシャドーと生き人形の行き着く先にある「お呼ばれ」の実態も知っており、後のローズマリーの犠牲を望まないマリーローズはシャドーハウスからの脱出と、反旗を翻すための同士を募るべく一度目の「亡霊騒ぎ」を起こす。しかしついに「お呼ばれ」のお触れがかかってしまった事から、その期間を延長させるべく二度目の「亡霊騒ぎ」を引き起こした。
すす能力
本来はケイトと同じ遠隔操作が可能な物理系すす能力を持っているが、すす量が少ないせいで精度は低めで、軽いものしか動かせない。
しかし後に二つの能力が開花する。
①自身のすすを『こびりつき』に仕込む事で操る能力
自然発生した『こびりつき』にマリーローズのすすを仕込む事で遠隔操作ができる。また、こびりつきを融合させて「亡霊」を作り出す。小さなこびりつきを飲み込んで声を変化させたり、生き人形をすす病にすることもできる。使役化においた『こびりつき』はマリーローズの操作可能な距離の範囲外からは自動化し、シャドーや生き人形を標的として襲う。
②他のシャドーが発したすすを『こびりつき』に変化させる能力
シャドーの感情の起伏から発したすすや、能力を発現した際のすすなどを媒介に『こびりつき』に即時変化させる。すす量が多ければ多いほど大量の『こびりつき』を作り出す事ができるため、元々すす量が多いシャドーや能力が高いシャドーが攻撃しても、それら全てを『こびりつき』に変えられてマリーローズの戦力がより増えてしまう為に非常に厄介。
館に反旗を翻す為に「偶然」開花した能力を使って騒動を起こしたマリーローズだが、実はその能力の開花がある人物による計画の産物であった事は、知る由もなかった。