概要
バーモントカレーは、ハウス食品から1963年に発売された即席固形カレールーであり、同社を代表する主力商品の一つである。
辛味は甘口・中辛・辛口の3種類で、「甘口」はハウスにおけるカレーの中で最も甘い。
当時は、カレーといえば辛いもので「おとなの食べもの」だった。このカレーを、子供も大人も一緒に食べられるようにしたい、という願いから生まれたのが「ハウスバーモントカレー」。カレーの風味などはそのまま、辛さなどの強い刺激をおさえ、りんごとはちみつでマイルドなカレーに仕立てることによって、子供も一緒に食べられるカレーに作り上げた。
ちなみにバーモントの名は、米国東部の長寿で有名なバーモント州に伝わるりんご酢とはちみつを使った民間療法「バーモント健康法」にちなんだもので、この健康法は当時日本でもブームだった。
発売当初は、「りんごとはちみつ入りの甘いカレーなんて売れるはずがない」と販売店からは反発された。しかし「バーモントカレーの歌」を用いたコマーシャルや店頭での試食宣伝活動でPRし続けた結果、数か月後には爆発的なヒット商品となり、増産体制が間に合わず品切れの状態が続いた。
また、1980年にパッケージデザインをリニューアルした際は、同年より制定された現行のブランドマーク(「h」マーク)が最初に採用された。
CMで特に知られているのが西城秀樹で、歴代最長となる13年間出演。降板後も氏の引き出物や還暦祝いなどで特別版が、没後もイベント来場者への記念品として配布され今なお関係は続いている。
姉妹品
- 特定原材料7品目不使用バーモントカレー
食物アレルゲンとなる小麦、乳、卵など7つの成分を含まないバーモントカレー。
- プライム バーモントカレー
ルーに含まれる脂肪分をおよそ半分にカットした低カロリー版。
- バーモントカレー キッズ(フレークタイプ)
幼児用。
- バーモントハヤシ
バーモントカレーのハッシュドビーフ版。
CM関係者
バーモントカレーの歌
バーモントカレーのテレビコマーシャルに出演した主なタレント
いしだあゆみ(1965年〜1968年)
ピンキーとキラーズ(1969年)
原田大二郎(1971年~1972年)
西城秀樹(1973年〜1985年)
河合奈保子(1980年~1983年)
中村繁之(1985年)
東山紀之(1986年〜1995年)
長瀬智也(1996年)
イチロー(1997年)
堂本光一(1998年)
堂本剛(1999年)
平瀬智行(2000年)
ケイン・コスギ(2002年~2004年)
小野伸二(2005年)
手越祐也(2006年~2008年)
相葉雅紀(2008年~2013年)
Hey!Say!JUMP(2013年~2016年)
- 知念侑李(2013年~2022年)
櫻井翔(2023年)
橋本環奈(2024年~)
西城秀樹降板後は主にジャニーズ事務所所属タレントが起用されていたが、ジャニー喜多川による性加害の問題を受けて降板となり、2024年からは単独では56年ぶりとなる女性タレントが起用されている。