概要
CV:玄田哲章
クリフランドの大国エドラスの国王だが常に戦を行いまさに暴君である。
本名は『オサスナ』
その為、民や兵士はおろか王妃であるウルリカに実の娘であるエリカ・エドラスとアラウネ(大陸の覇者)すら「愛娘」と言いながらも自身に逆らえば容赦無いのである。
そんな彼に付いて行けず将軍を辞め(後に第一王女のエリカの婚約者でもあるマフレズが新たな将軍となる)自ら貧民街で貧民となった老人(歴戦の短剣を持ってる最強の貧民で、彼に勝利すると「若い者に全てを託そう」と希望を信じる一面も)もいた。
その残虐さは姉妹が幼い頃からも同じで、従者のレブラントから剣を奪い第一王女のエリカに自身と剣の試合をさせ打ち負かした後に「剣の腕ぐらい男に勝らんか!」と暴言を吐きながら何度も剣の柄頭で殴りつけ虐待をし、それを見たアラウネは大泣しレブラントは苦悩し、それを王妃ウルリカが止めに入り泣くエリカを慰めながら異議を唱えるが…それでパーディス三世は王妃に姉妹を処刑する様(それだけじゃなく、王子を産み直せと女性を見下してる発言も)に言いつける。
それに気づいた都市国家グランポートの領主でありウルリカの妹のエルトリクスが姪であるエリカ達だけでも助けようとするが、ウルリカは妹の気持ちを理解しつつも二人に隠れて生きて欲しくないとそれを拒絶。
そして、二人の娘を生かすためにパーディスの目の前で自害する。
それを見て「天晴な女だ…惚れ直したぞ」(後に剣士エルとして自身に立ち向かってきたエリカに対して「あの愚かな女の血を引いてる愚かな娘」と発言したりと王妃に対する想いはやはり本当の愛とは言えない)と高笑いしあえて姉妹を生かす事に。
その悲劇を知ったエルトリクスは姉や姪達を救えなかった自身の弱さとエドラスを憎み、後にパーディス三世が選ばれし者によって討たれ無事だった姪の一人であるアラウネが女王になった後も協力を拒絶する程だった(父である前領主は逆に孫達を心配し娘の一人であるエルトリクスにムリをしなくて良い事を伝えていた)
そのエルトリクスも後にグランポートの危機を救おうとしてる姪の姿を見て考えを改めて協力し和解する事に。
なお、ウルリカがパーディス三世の嫁となったのはグランポートの為だった。
ウルリカはパーディス三世と対照的に慈愛溢れた性格で平和な時は娘達と午後のティータイムにアップルティーを嗜んだり、王女として大切な事を教えたりと芯は強い女性だった。
彼女の形見のリボンは後にエリカにそしてアラウネに託されるのだった。
なお、跡継ぎとして王子を欲しがっていた一方で若い頃に兄王子であるオスワルド王子に嫉妬し不意打ちをしても「予想外で驚いたよ」と評価する兄を何度も木刀で殴り周囲に止められたり、薬師に依頼して兄を毒殺するために毒薬を使い(さらに薬師を口封じの為に殺した)兄を殺して王位を奪い、そんな兄同様に誠実で評判が良いマフレズ将軍をこれまで通り「息子よ」と言いながら殺害し(それを目撃したエドラス兵の一人がエリカに伝えようとした途中でパーディス三世の使者であるセロに殺されるが、後にパーディス三世が討たれた事を知ると昇天した)その罪を選ばれし者に着せたりとどこまでも身勝手である。
なお、古くから存在してる宰相は「兄王子が生きていれば…」と苦言していた。
パーディス三世が討たれ、アラウネが女王となり多くの困難を乗り越え後にエルマン王子が授かった頃には忙しくなるもののようやく彼は報われたのである。
後にマフレズの後に彼の友でありライバルでもあったクラウザーが将軍となるが野心が強い一方で自身の立場に葛藤していた。
そんな彼だからか先代のパーディス二世(オスワルドとオサスナの父)は第一王子であるオスワルドに「あいつの心は邪悪だ」と彼に気をつけるように警告する程だった(オスワルドの亡霊の話から王家は代々 親と子・兄弟で争ってきた事を語っていた所、オサスナ自身は父に認められたい気持ちがあったりと人によってはオサスナが後に暴君となり毒親となる原因を作ったのは先代の王自身ではという意見もあるが…)
父に認められる為に合図を待たずに兄を倒そうと木刀を投げて額に当てたりと不意打ちをするが、それでも微笑む兄を見て余計に憎み立ち去ろうとした兄を家臣達に止められれるまで何度も殴り、それが原因で父から「お前の王としての器はすでにひび割れてる」と冷たく言われ失望する。
愛を知らずに育った故に彼は暴君となるのだった。
後に剣士エルとして国や民の為に立ち向かったエリカを返り討ちにし、彼女を処刑にする為に投獄する。
そんな姉をアラウネは選ばれし者やレブラントらと協力して救おうとするがパーディス三世に仕える宮廷道化師のゴンスカの策略によってけっきょく姉は斬首されてしまう。
だが、それでもアラウネは選ばれし者やレブラントにアルティニアの国王ソロンにゴンスカによって父王を亡くし
以前剣士エルとして行動してた姉と互いに戦友と認め合ったシャルルもといリシャールらと協力し実父を討つ事に成功する。
なお、パーディス三世との決戦の時にパーディス三世は通常の姿と髭がありえないくらい濃くなり体も人外化した碩学王パーディスとさらにおぞましい化け物の姿となった全てを極めし者の三段階となり三回も戦う事(彼に挑む前に城にいる兵士達を倒さないと彼らとも戦う事)になるが、全てを極めし者の時点でアラウネがプレイヤーをサポートしてくれる。
最期は「自分は何者だ…」と序盤の独り言を再び言うが、それに対してアラウネから「何も得られなかった孤独な王です」と告げられ、その失望からかそのまま絶命した。
その後、アラウネが女王となりエドラスを平和な国に導く事になる。
西方の大国ガ・ロハの女帝のタトゥロックがパーディス三世に指輪を渡した事が明らかになり
ゴンスカの姉である女道化師のペラギアも登場する。
タトゥロックは選ばれし者によって倒された後にアラウネによって投獄され、処刑するか否か議論する事に。
父と同じ事をしたくないのかアラウネは中立を保ちつつも最終的にタトゥロックを処刑しない事に(それらについて多くのプレイヤーからの反感を買う事になるが、これまで父の暴虐なやり方を見てきたのはもちろん女王として即位したばかりなのもあって本人も自分の青さを自覚してるのもあるので、極度に叩かない方が良いかもしれない)
そのタトゥロックも神官でありグラム家の血を引くリンユウが常に心配しその影響か協力するようになった。
この手の悪役にしては珍しく最後まで生存し全てが終わった後に国に帰った。
なお、かつては指輪を守護する役割を持つ聖火守指長だったサザントスが欲の無い世界を作ろうとフィニスを殺害しその影響で聖火は黒呪炎に変わる(原作では悪意は無くむしろ良かれと思ったのと父を失った悲しみからマティアスの言葉を信じ、ガルデラの神子となったリアナ(オクトパストラベラー)も聖火を黒呪炎にしてしまったが、それを見て動揺したのとオフィーリア・クレメントの説得で正気に戻った為、聖火に戻った)
そんな彼によって作られた欲の無い世界にはこれまで戦ってきた悪役も含んで誰もが清々しくなり関係が良好になってるが、その世界にパーディス三世がいない辺り彼自身からも見放されてるかもしれない(その世界のエリカとアラウネが見た演劇は『悪しき王と戦う女剣士の希望を感じる物語』)
そんな暴虐な彼だが、なぜか公式の集合イラストに姿を見せたり大陸の覇者の一周年記念のカウントダウンイラストで娘達からお祝いのコメントをせがまれて困ったり
実は密かに用意したりと良い意味でキャラ崩壊していた。
後にプレイアブル化するが、学者でありながらも本で攻撃せず剣で攻撃するイレギュラーなタイプである(…とはいえ、本で相手を殴るのは彼らしく無いが)
なお、性能は見かけ倒しって訳じゃなく彼を暴君と恐れてるだけじゃなく軍神と称えられる声もある故にかなり強いのである。
なお、当時の電撃オンラインの記事によると自分を認めてくれない父親と優秀であった兄へのコンプレックスからそれをこじらせて、自分さえよければいいという極端な性格に成長していったのかもしれないとの事。
故に自分の後継者でもあり、血を分けた肉親であるエリカやアラウネをあそこまで邪険には出来ないとか。
一方で、妻や娘達に対して情のようなものを見せる瞬間もあり。家族への想いが皆無だったわけでも無さそうな所がある複雑なキャラで暴君ではありつつも自我はあるが、指輪を手にしてから負の感情は強くなり第一王女のエリカを処刑してから歯止めが効かなくなった。
それは彼の弱いところではあるが故に人間味を感じると(それでもやってきた事は許せる物では無いが)
愛を知らずに育った故に何も得られなかった孤独な王となっただろう。
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将軍ムゲン似たような設定の悪役。こちらは異母兄で、パーディス三世程じゃないもののク国を支配する為に実父を殺したり弟に反逆者の汚名を着せたり、過去にある理由から弟の母を殺し同じ理由で弟を殺そうとするものの、最終的に呪われた血を克服した弟に討たれその末路も同じ所はもちろん元凶がいる所も同じである(現時点ではパーディス三世みたいに公式によるキャラ崩壊等はしていないが)