概要
1845年頃のアメリカ、ニューヨークの化石展(今でいうと事の恐竜博)で展示された144フィート(約35m)もある巨大生物。
展覧会の主催者であるドイツ移民の古生物科学者であるアルベルト・コッホの名前を取り、「コッホ・サーペント」と呼ばれることもある。
属名には“海のボス”を意味する「ドラルゴス・シリマニ」が付けられるが、実はこの化石、コッホが5頭分のバシロサウルスや近縁種のムカシクジラ属の化石を継ぎ接ぎして作った贋作あり、後にこの事実が明らかになった後は、「海の王者」という名を関する「ヒドラルコス」へと変更された。
ちなみにこの化石、偽物だと判明した後もかなり好評であったとされているが、1871年に起きたシカゴ大火の火災で焼失してしまったという。