人物像
スラム時代にハッシュ・ミディと生活を共にしていた、彼の兄貴分。
火星のスラム街で自分と同じ孤児であったハッシュ達と共同生活を送っており、当時幼かったハッシュ含む弟分のリーダーとして彼らをまとめ上げていた。
ビルスも自分を慕ってくれるハッシュ達の生活を楽させる為に兵士になろうとスラム街を出てCGSに入隊したのだが、入隊条件であった阿頼耶識システムの施術でナノマシンが適合せずに半身不随となり、挙句にヒューマンデブリ以下と言える「産廃」の烙印を押されてスラム街へと送り返された。
ハッシュらに楽をさせる為の行動によって、逆に自分が彼らの重荷となってしまった事と、彼と共に三度目の阿頼耶識手術を受け成功してみせた三日月・オーガスと自らのギャップに絶望し、最終的に仲間たちの重荷にならないよう自ら首を吊り、命を絶った。
しかし、ビルスの死はハッシュの心に大きな影響を与え、「自分が次のビルスになる」という使命感と、三日月に対する強いコンプレックスを抱く事になる。
後者に関してはのちにハッシュが三日月に対する評価を改める形で前向きに考えるようになるが、終盤における最終決戦で皮肉にもハッシュはビルスの後を追うかのごとく命を落とした。