概要
初出は『BeatmaniaIIDX11RED』で、ONE MORE EXTRA STAGE専用曲として登場した。
アーティストはVirkatoことwac。SP、DPともにANOTHERは最大レベルの12。
ジャンルの「DIRGE」とは「葬送曲」を意味し、そこからも分かる通り非常に暗く陰鬱な雰囲気の曲で、物悲しいピアノの独奏から始まり、やがて重苦しくも荘厳なオーケストラが展開していく。
なおwac曰く、「蠍火」という題は宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」の一節「さそりの火」から着想を得たとのこと。実際、IIDXではこの曲を選ぶと、真っ暗闇の中に蠍を形どった蝋燭の火が浮かび上がるというムービーが背景に流れ、想像力豊かな人はここから銀河鉄道の夜の一節を想起させられたのではないのだろうか。(後述)
IIDXの世界観を完全に無視したジャンルでありながら、その圧倒的な存在感に惹かれるファンは多く、音ゲーをやらない人にとってもそれなりに人気があるようである。
またニコニコ動画での「演奏してみた」「音ゲ演奏」タグでの登録数も多い。
『pop'n music20 fantasia』にも移植され、作曲者であるwacの1stアルバム「音楽」が発売されたことを記念しての楽曲解禁イベントで登場した。EXはFantasia当初レベル43として収録されたが、Sunny Parkにて50段階のレベル50に昇格。トイコンテポラリー、サイレント、ムラクモとともに4強の一角を担う存在となった(→トイサイダー村)。
まさかの移植
BEMANIシリーズでは上記の通り何度か移植されているが、2021/11/4、CHUNITHMの新バージョン『CHUNITHM NEW』にてまさかの移植がされた。
生放送で発表されたのだが、光吉猛修氏がこの曲の最初の1音だけを鳴らし、出演者を含む音ゲーマーは騒然とした。
それと同時にFLOWERも再収録される事に。
難易度はなんとMASTER 15である。最高難易度であるLEVEL 15で収録されるのは、オリジナル曲以外では初の事例である。
余談
NHK-FMの「今日は一日ゲーム音楽三昧Ⅱ(ツヴァイ)」においてこの楽曲が流されたが、アナウンサーが何をどう間違ったのか「ピアノ協奏曲第1番”漁火”」と誤読して紹介してしまった。
関連イラスト
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プロのヴァイオリニストとプロのピアニストによる、まさかの実演奏