概要
主人公戸坂玉悟の二代目ビーダマン。「OSギア」世代の新型であり、これ以降タマゴが使用するフェニックスシリーズの初代機。
母親からプレゼントされた赤ボン(アニメ版では大人の事情で「スーパービーダマンホワイト」に差し替え)を相棒として大切に使っていたタマゴだったが、キングビーダーズの伊集院が捨て駒として利用していた自身のチームメイト後藤のビーダマンを破壊するのを阻止しようとし、庇う格好になって大破してしまう。
散々卑劣な手を使ってチームガッツを苦しめてきた自身のビーダマンを守るために大切な相棒を失ってしまったタマゴの姿を見て罪悪感と責任を感じた後藤は「俺のビーダマンを使ってくれ!」という男らしいセリフと共にキングビーダーズ独自の3本爪ホールドパーツ「スリークロウズ」を提供。
タマゴ、ガンマ、サラーの3人で設計した図面を元に破壊された赤ボンの破片を混ぜ込んだ樹脂で成形され蘇ったのがこのファイティングフェニックスである。
特徴
前述の通り、スリークロウズを元にした3本爪の新ホールドパーツが最大の特徴。
左右と下に配置されていたスリークロウズに対し、逆三角形になるように配置され「デルタシステム」という名称となった。
また、下側のツメにはドライブ回転を強める為のゴムパーツが取り付けられており、発射されたビー玉の直進性が高くなるように作られている。
OSギア世代ビーダマンの特徴として、ホールドパーツが肩部まで貫通するように作られており、腕部を押し込むもしくはその外側に来るようにセットされるOSギアの腕部を押し込むことでホールドパーツに力が掛かり、締め撃ちができるように改良されている。これに類似した構造は以後のビーダマンでは標準的な装備となっており、多くの発展型が登場した。
立体物
【スーパービーダマン ファイティングフェニックス OSギア・タマゴスペシャル】として販売。
OSギアシリーズのデビューを飾るフラッグシップ的モデルとなっており、パールホワイト成型色のOSギアとパワーウイングが付属している(後の商品ではOSギアは本体と別売りになった)。
別カラーとして、クリアバージョンとブラックバージョンが存在し前者はOSギアが青、後者はダークブルーになっている。
なお余談だがファイティングフェニックス筆頭にタマゴ機のビーダマンは締め撃ちのしやすさと威力が最大のウリとなっており、玩具として販売されたものも漫画同様にトリガーが重い代わりに締め撃ち時の威力が高いという特徴がある。後発機に至ってはガチで窓ガラス等に直撃すると割れるレベルの威力になるものもあり、現在の安全基準だったら絶対に発売出来ないような威力を備えている。
最期
タマゴの二代目相棒として活躍したファイティングフェニックスだっだが、キャノンショットの威力と戦いの度にタマゴの腕力が強くなっていったことで「OSギアのアームが折れる」「デルタシステムにヒビが入る」などのダメージが蓄積していった。
一応修理はされたが、決勝戦での伊集院との撃ち合いでデルタシステムが破損するだけでなく、OSギアから外れた所を撃たれた結果、ピラミッドから落下し大破してしまった。
しかし、ガンマが発案したコンセプトを元に設計された新たなフェニックスがタマゴの元にやって来る……