声:神谷明 (※「トリビアの泉」における紹介映像でのキャスト)
概要
ファミコンが上手い人が支配するという、不条理な社会を正すためにどこからともなく現れた、筋骨隆々の男。
額には×の傷、肩にはファミコンの山を提げている。
特技はファミ魂殺法と呼ばれる格闘術。
「ファミコンがテーマの少年漫画」と来て、「ゲームセンターあらし」などのように「竜が敵とファミコンで勝負するんだな」と予想していた読者たちの予想をはるかに裏切るガチモンのバトル漫画である。
しかし、主人公がファミコンをやるシーンは作中には一切ない……。
技
- 爆裂ファミコン
肩から提げたファミコンを投げて、敵に絡ませる。ファミコンは爆発する。
- ファミ魂殺法・牙竜乱撃打
必殺の飛び蹴り。
その後
マッドグロスを倒し、人々にこれからどこへ行くのかと言われ、竜はこう言った。
「さあ、どこかな…ファミコンゲームの楽しさを伝えるためならどこへでも…」
しかし、掲載誌自体がわずか1号で廃刊になってしまったため、その後は描かれることはなかった。
「ファミコンを題材にしているのに、主人公が一切ファミコンをプレイしない」という奇天烈な展開は、作者の安田タツ夫氏がファミコンをプレイしたことがなかったこと、しかしながら安田氏は頼まれた仕事は断らない主義だったため、結局ファミコンを未プレイのまま「最強挙士伝説ファミコマンドー竜」を描き進めた結果、このような人物が出来上がったものと思われる。
良くも悪くも大らかな時代だったとはいえ、どうしてこうなった。