概要
1986年当時、「スーパーマリオブラザーズ」によって、ファミリーコンピュータ(ファミコン)が爆発的にブームになったことを受けて作られた作品である。
なお、作品タイトルは「ファミコマンドー竜」だが、主人公の名前は「ファミコマンド竜」となっている。おそらく、ロゴの「ー」が「・」と間違われたと思われる。
作者の安田タツ夫は、ファミコンをプレイしたことがなかったが、頼まれた仕事は断らない主義だったため、このような怪作が出来上がった。
この作品が掲載された雑誌・ファミコミックは、わずか3号で廃刊になってしまったことと、発表から30年が経過したことで、現在は非常に入手困難である。
あらすじ
199X年、核戦争によって、人類は滅亡の危機に瀕していた。
暗く長かった地下での生活は、彼らの社会に新しいルールをもたらしていた。
それは、ファミコンゲームの優劣によって決まる、厳しい身分制度だった!
そんな不条理な社会から弱者を解放するため、この男が立ち上がった!
登場人物
声:神谷明
世紀末にどこからともなく現れた、筋骨隆々の男。
額に傷があり、肩からファミコンの山を提げている。
ファミ魂殺法を武器に、敵と戦う。
マッド・グロス
声:内海賢二
ファミコンで街を支配していた機械の男。しかし、彼は中ボスに過ぎなかった。
(※上記の担当声優は「トリビアの泉」での紹介映像でのキャスト。「その後」も参照のこと)
その後
2004年に、「トリビアの泉」で本作が取り上げられ、ファミコマンド竜役に神谷明、マッド・グロス役に内海賢二、ナレーターに千葉繁をキャスティングするなど、元ネタ?の「北斗の拳」風に紹介された。
作者の安田タツ夫がインタビューに答えていたが、安田は、雑誌が1号で廃刊になったと説明していた。
ファミコマンドー竜は、2度とコンティニュー出来なかった。