ファミコンロッキーとは、あさいもとゆきによる漫画作品である。月刊コロコロコミック連載、てんとう虫コミックス全8巻完結。朝日ソノラマから愛蔵版として全2巻発売された後に、電子書籍サイト『Jコミ(マンガ図書館Z)』で電子書籍化。
概要
主人公の空手少年轟勇気(とどろきゆうき)が「五十連打」や「阿修羅乱れ撃ち」などの技を使ってファミコン勝負を繰り広げるストーリー。
アメリカ空軍や秘密結社、忍者、仙人まで関わる、何かと物騒でパラレルな事件が、すべてファミコンでの勝負で解決となる。出血していようと津波が来ようと、命がけの勝負を毎回繰り広げていた。
勝負に使用されるゲームは全てファミコンで実際に発売された作品だが、実際のゲームでは起こりえない展開が話題を集めた。(というか「コレが実際のゲームでも起きる」と、みんな信じた)
「シルビアがおそってきた」はコロコロコミックの別冊に掲載された特別編で登場。みんなのトラウマ
そのため、ゲームメーカーは本作で紹介されて手掛けたゲームの知名度が上がり売り上げへの期待ができることを喜ぶ半面、架空の展開を信じた子どもたちへの対応に関しては壮絶に苦慮する事となった。
作中に登場する女の子の多くが、やたら乳が大きくてムチムチでありパンチラ、パンモロはさほど珍しくもなかった。
今となっては、思い出話をする時にこれらのサービスシーンが話題になることも多い。
また、本作に登場した「ビジネスデスク並の大きさがあるファミコンのコントローラー」と「見上げるようなサイズのディスプレイ」は「大会仕様ゲーム機」の代名詞として、その他多くの作品に登場することになる他、コントローラーは実際に自作したというプレイヤーも少なくない。
後に続編として「アクションロッキー」と改題し、ゲームチート専門誌「アクションリプレイ」誌上にて連載されたが、時代の変化、また限りなくアングラ誌に近かった掲載誌の属性を考慮し、登場するゲームタイトルは架空のものに置き換えられた。
余談であるが、作者のあさいもとゆきは、すがやみつるの弟子(アシスタント)である。それを考えれば、以上の作風もさもありなんという事だろうか。