「オォオオオオオ!!!」
概要
ファウード編で登場した魔物。
リオウによって集められた「ディオガ級の力を持つ」魔物の1体。
CVは佐々木大輔氏。
本の持ち主はカーズ(詳細は「本の持ち主」の項目を参照)。
公式からプロフィールが明かされていないため、人間換算年齢や好物等は不明。
後述の理由から、数話に渡って強敵として登場したにもかかわらず人物像がわからないという不憫な(?)キャラクターでもある。
人物像
容姿
顔を覆う鎧や奥から覗く眼光、巨体を包む大きなマント、背負っている大斧のような武器が特徴的。
アースやギャロンと同様、全体的に「鎧」や「騎士」をモチーフにしているように見える。
補足:武器について
背負っている武器については「長い鎖の付いた斧」(いわゆる鎖斧)のような独特な物であり、作中でも特に名称は明かされていない。
一応、カードゲーム版に収録されたブザライの術のフレーバーテキストでは単に「刃物」で統一されているため、当記事では「刃物」表記とする。
また、ガッシュ&キャンチョメ戦では何度も武器が割れたり全壊しているにもかかわらず、術の使用時にはいつの間にか元に戻っているので、この刃物もレイラやツァオロンの武器と同じく「身体の一部であり、再生する」物だと考えられる(※)。
(※)レイラ達の武器が身体の一部であることは、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」にて解説されている。詳細は「ツァオロン(金色のガッシュ!!)」の記事を参照。
性格
「概要」の項目でも触れた通り、決して数コマで魔界に帰されたようなモブキャラではないにもかかわらず、正確な人物像を解説することができないキャラクターとなっている。
というのも、ガッシュ&キャンチョメ戦は数話に渡って描かれたにもかかわらず、なぜか戦闘中に喋るのはキースばかりであり、ブザライは一言も台詞を発していないからである(一応、攻撃を受けた時に叫び声はあげているが)。
2024年4月現在では、公式ファンブック・作者ブログ「雷句誠の今日このごろ。」・作者Twitter・完全版で書き下ろされたガッシュカフェといった本編外の公式情報でもブザライの内面については一切補足されていないので、現状では性格や価値観について解説不可となっている。
もっとも、作中では清麿から「コンビネーションが半端じゃなく上手い」と評されるほどの抜群の連携を見せ、戦闘中に動揺しているような様子も見受けられないことから、見た目通り冷静沈着かつ理知的なタイプなのだと思われる。
あるいはキクロプのように、大柄な外見に反して人間換算年齢が非常に幼かったりするのだろうか?
術
公式から術属性が明かされていないため、公式情報としての表記は不明。
とはいえ、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」及び「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」までに明かされた属性の中で考えるならば、「格闘」属性が一番ピタリと当てはまると思われる(※)。
(※)公式情報として「格闘」属性に分類されているツァオロンとは、「武器を扱った近~中距離戦を得意とする」「武器が身体の一部として再生する」という共通点があるため。
ガズロン
刃物を勢いよく発射し、遠方の相手を攻撃する。
ほぼ間違いなく初級呪文なのだが、ファウード編まで生き残った強者らしく高い威力を持ち、遠距離から一撃で飛行機の片翼を切断するほど。
ゴウ・ガズシルド
刃物を巨大な円状の盾に変化させ、相手の攻撃を防ぐ。
術名上の等級こそ「ゴウ」なのだが、原作192話ではラシルドによって電撃を付与された上で跳ね返ってきたギガノ・ギニスと相殺しているため、ゴウ級の中でもギガノ級に近しい性能を誇ると評価できる(あるいはブザライの実力によって威力の底上げが起きているのだろうか?)。
ウルジム・ガズン
刃物を高速回転させ、小さな竜巻を起こす。
竜巻=風による多段攻撃という面から、作中ではキャンチョメのディカポルクによる幻を揺らがせ、キースに幻だと気付かせるアシストを見せた(実はディカポルクに対して術の無駄撃ちを一切せず、初手で攻略した唯一の描写である)。
術名の謎
ちなみに、この術は描写から風属性であることがほぼ確定なのだが、なぜフェインやザバスのような「ウイガル」ではないのか不明であり、その点をファンから疑問に思われることもある。
これに関しては公式情報として解説されたことがないため、あくまで推測になるが、「風そのものを発射しているのではなく、あくまで武器を回して風を起こしている」から微妙に名前が違うのでは?という考えもある。
ガズシルド
刃物を円状の盾に変化させ、相手の攻撃を防ぐ。
バルド・ガズロン
刃物を計4つに増やし、同時に攻撃する。
「ガンズ」系とはまた違う「小型化しない上での多段攻撃」を仕掛ける「バル」系の一種(ガンズ系やバル系については「術(金色のガッシュ!!)」の記事を参照)。
ラージア・ガズン
術エネルギーを纏った刃物を足元に叩き付け、連動する形で前方の一定範囲に強烈な衝撃を与える。
キースの指示があったとはいえ、ポルクで周囲の風景と同化したキャンチョメに対し「周囲を潰さに探索するのではなく、広範囲を巻き込める攻撃で強引に炙り出す」という非常に効果的な対処を見せた。
後にロデュウも同様の対処をしているが、ポルクに対して初見で効果的な対処を行ったのはブザライが初となる。
ギガノ・ガズロン
ギガノ級のガズロン。
その場で軽くジャンプし、上下に無数の刃が付いたコマのような物体を高速回転させた状態で発射する(ベーゴマのように、何重にも巻き付けた長い鎖で勢いをつけてから投げ飛ばしているようなイメージ)。
ゴウ・ガズルク
両腕に刃物を装備した形態へと変化する肉体強化呪文。
顔の鎧もやや縦長に変化する。
ディオガ・ガズロン
ディオガ級のガズロン。
何重もの刃を備えて高速回転する、巨大なドリル状の物体を発射する。
本の持ち主
カーズ
ベリーショートの髪や鋭い目、やや筋肉質ながらも細身な体型が特徴的な女性。
CVは寺田はるひ氏。
公式からプロフィールが明かされていないため、年齢や国籍等は不明。
登場回数が少ないので正確な人物像は不明だが、前述のようにキャンチョメのディカポルクに対して全く怯まず、相性の良い術を唱えて冷静に対処していることからも、やはり相応の戦闘経験を積んでいるのだと思われる。
アニオリ設定ではテコンドーの使い手となっており、アニメ版129話にてガッシュに強烈な踵落としと掌底をくらわせて吹き飛ばすシーンが追加されている(あくまでアニオリ描写であり、原作においてはガッシュに接近されることすら一度も無いので混同しないように)。
活躍
初登場は原作190話。
ファウードに迫ってきたガッシュ陣営を迎撃するため、リオウからキースと共に「戦闘慣れしている魔物」として指名される。
森からガズロンを放ってアポロの飛行機の翼を折り、近くに着陸したガッシュペア&キャンチョメペアと戦闘に。
キースの的確な指示もあったとはいえ、キャンチョメが当時修得していた全ての術を初見で破り、「まだ8割の力も出していない」状態でもガッシュを圧倒していくほどの力量差を見せつける。
だが、キャンチョメが強い想いからディマ・ブルクを発現させたことで形勢逆転し、ブザライ自身も分身キャンチョメのコンビネーションに苦戦していく。
最後には「ザグルゼムの連鎖が成立しないよう、キースがガッシュ達の後ろへ回り込んでおく」という作戦に合わせてディオガ・ガズロンを放つも、たまたま岩陰に1体の分身キャンチョメが隠れたままになっていたため、キースを術の正面に投げ込まれてしまう。
ディマ・ブルクによる盾で威力が多少なり減少していたことも重なり、ザグルゼム1段階分の強化バオウにディオガ・ガズロンを破られてしまい、攻撃の余波がカーズにも届いた際に本が燃えて魔界へと帰っていった。
原作最終話の集合写真では、見た目が似た者同士ということなのか、ギャロンに近い位置で写っている。
関連タグ
キース……作中で同時に登場&共闘し、抜群の連携を見せた。
ツァオロン……こちらも武器を自在に扱う実力者。アニオリ設定も含めれば、「本の持ち主が格闘技を体得している」という共通点も。
ギャロン……同じく鎧騎士のような見た目の実力者であり、正確な人物像が不明なまま退場してしまった魔物。
同作者作品の関連キャラクター
- オリビア
作者の雷句先生が連載していた作品「どうぶつの国」に登場する巨大な犬(狼?)。
こちらもかなりの実力者でありながら、なぜか作中で一切台詞を発しておらず、作品が完結しても人物像が不明のままであるキャラクター。