概要
チェインメイル(chain mail)とプレートアーマー(plate armor)の中間的なものだが、外見はプレートアーマーと大きく変わらないため、ほぼ同一のものとして扱われることも多い。
メイル(mail)は現在では郵便もしくは電子メールを意味する単語だが、この場合は鎖帷子のチェインメイルを指す。
チェインメイルの利点の一つは「重ね着が出来る(比較的容易である)」ことで、戦況や戦術にあわせて任意の部位に防具を追加できる。チェインメイルの上から板金の装甲を追加したものがプレートメイルである(「レザーホーバーク」も参照。)。
実のところプレートアーマーに関しても、「部分的にチェインメイルのシートで補強された麻製のキルト」を装甲の下に着込むようになっており、プレートメイルとプレートアーマーの差異は非常に少ない。
実在のものに関しては製造・運用された年代の差によって呼び方が変わり、創作上のものは「フルプレートではないプレートアーマー」がプレートメイルと呼ばれることがある程度。
なおこの鎧下はギャンベゾン(gambeson)、アクトン(aketon)、ダブレット(doublet)などと呼ばれ、場合によってはそれ自体が立派に防具としての役割を果たす強度を持っている。