ヘイトフル・エイト
へいとふるえいと
クセもの8人、全員ウソつき。
2015年に公開されたアメリカの映画。監督・脚本はクエンティン・タランティーノ。
原題は「The Hateful Eight」。
猛吹雪によって小屋に足止めされた8人を描いた密室劇。
キャッチコピーにある通り、8人全員が何かしら腹に一物抱えている。
舞台はワイオミング州の山中で、「南北戦争終結から数年後」とされているので1870年あたりと思われる。
米国アカデミー賞で作曲賞を受賞した。
賞金稼ぎのウォーレンは、雪深いワイオミング州の山中で立ち往生していた。
そこに通りかかったルースの馬車に拾ってもらい、ルースが捕らえていた賞金首のデイジー、途中で拾った自称・新任保安官マニックスとの道中となった。
一行は猛吹雪をやりすごすために「ミニーの紳士服飾店」に停車する。
そこでは4人の先客が、同じく吹雪をやりすごす目的で滞在していた。
クセもの8人、全員ウソつき。
吹雪に閉ざされた密室で惨劇の幕が開く。
()内は演者。
- マーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)
黒人の賞金稼ぎ。エイブラハム・リンカーンと文通していたため、彼からの手紙をいつも大事に持っている。
南北戦争では北軍の兵士として活躍した。
- ジョン・ルース(カート・ラッセル)
白人の賞金稼ぎ。賞金首はあえて撃ち殺さず、絞首刑にするためハングマン(首吊り人)の異名を持つ。
ウォーレンとは以前からの知り合い。
- クリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)
ウォーレンたちが向かう町「レッド・ロック」の新任保安官…らしいが、赴任前なのでバッジを持っておらず真偽不明。
南北戦争では南軍兵士として戦った。黒人を平気で侮蔑する。
- デイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)
ルースが捕らえている女で、1万ドルの賞金首。
彼女をレッド・ロックで縛り首にすることがルースの目的。
- オズワルド・モブレー(ティム・ロス)
イギリス訛りの紳士風の男。
レッド・ロック付近の死刑を担当する巡回執行人。
- ボブ(デミアン・ビチル)
「ミニーの紳士服飾店」の主人が不在の間、店番を任されているメキシコ人。
- ジョー・ゲージ(マイケル・マドセン)
無口なカウボーイ。
クリスマスを母親と過ごすために帰省している道中。
- サンディ・スミザーズ(ブルース・ダーン)
無口な老人。
南北戦争では南軍の将軍として多くの黒人を虐殺した。
- O.B.ジャクソン(ジェームズ・パークス)
ルースたちを乗せている馬車の御者。
出番が結構多いのでややこしいが、彼は主要8人にカウントされていない。