概要
本編となる映画2本と本編の存在しない予告編4本からなるオムニバス映画。
タイトルの「グラインドハウス」とは、かつて存在していたB級映画を数本立てで上映する映画館のこと。金儲けのために作られた俗悪で安っぽい、しかし刺激的な作品の数々は、大衆向けの見世物として親しまれてきたものの、1990年代半ばにはテレビとホームビデオの普及により絶滅した。
今作はそういった「グラインドハウス」の味わいを再現するために、フィルムをボロボロに加工したり、わざと特撮のチープな場面を入れたりして当時の雰囲気を蘇らせている。
本編に当たるのはロバート・ロドリゲス監督のゾンビ映画『プラネット・テラー』と、クエンティン・タランティーノ監督のスリラー映画『デス・プルーフ』。
予告編はロドリゲス監督の『マチェーテ』、ロブ・ゾンビ監督の『ナチ親衛隊の狼女』、エドガー・ライト監督の『Don't/ドント』、イーライ・ロス監督の『感謝祭』が存在。このうち『マチェーテ』は2010年に本当に映画化された。
また、プロモーション企画として嘘予告コンテストが開催され、ジェイソン・アイズナー監督の『ホーボー・ウィズ・ショットガン』が優勝し、カナダの一部の映画館で上映された後、こちらも2011年に映画化された。
バージョンの違い
アメリカ合衆国では191分の映画として上映されたが、長すぎたせいなのか製作費70億円に対して興行収入30億円という大コケになってしまい、アメリカ以外のほとんどの地域では『プラネット・テラー in グラインドハウス』『デス・プルーフ in グラインドハウス』という2本の映画に再編集されて上映された。ソフト化の際はアメリカでも国際版と同様、別売りになっている。
USA版
- 『マチェーテ』(予告)
- 『プラネット・テラー』(本編)
- 『ナチ親衛隊の狼女』(予告)
- 『Don't/ドント』(予告)
- 『感謝祭』(予告)
- 『デス・プルーフ』(本編)
国際版
『プラネット・テラー in グラインドハウス』
- 『マチェーテ』(予告)
- 『プラネット・テラー』(本編)
『デス・プルーフ in グラインドハウス』
- 『ナチ親衛隊の狼女』(予告)
- 『Don't/ドント』(予告)
- 『感謝祭』(予告)
- 『デス・プルーフ』(本編)
スタッフ
製作 - クエンティン・タランティーノ / ロバート・ロドリゲス / エリザベス・アヴェラン
製作総指揮 - ハーヴェイ・ワインスタイン / ボブ・ワインスタイン
製作会社 トラブルメーカー・スタジオズ / ワインスタイン・カンパニー
配給 - ディメンション・フィルムズ(アメリカ) / ブロードメディア・スタジオ(日本)
関連タグ
映画 / 洋画 / アメリカ映画 / B級映画 / アクション映画 / ホラー映画 / ゾンビ映画 / 映画の一覧
クエンティン・タランティーノ / ロバート・ロドリゲス / ロブ・ゾンビ / エドガー・ライト / イーライ・ロス
ザ・ハウス・オブ・ザ・デッドオーバーキル:「グラインドハウス」の味わいを再現したシューティングゲーム。